アカデミー編
弱点
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の大人がサスケの術の威力の高さに感心しながらも、アカデミーの生徒を守ろうと動いたのが見えたが、カトナにはそんなこと、気にも留めないほどにささいなことであった。
一気に燃えた木がカトナの方に倒れこんでくる。
されども、カトナは全く意にも介さない。
火だるまのように燃え盛る木に向かってつっこみながら、彼女は印を結んだ。
「水遁、三翔魚」
瞬間、カトナの後ろにあった池から水の柱が突き立った。
水がうなりごえのようなものをあげながら、勢いよく燃え盛る木にぶつかっていく。
本来ならばもう少し規模が大きく、見ていた周りの人間さえも巻き込んでしまうが、カトナのチャクラ総量ではサスケの炎を相殺することしか出来なかったらしい。
水と火がぶつかりあって、あたりが白煙に包まれる。
カトナは視界の悪さなどものともせず、その場をまっすぐに突っ切った。
サスケもまた、煙が視界を満たして見えなかったが、つっこんでくるカトナの気配を察し、咄嗟に土遁を使おうとして。
「ばか」
カトナは急に立ち止まると、地面にたたきつける。
「ちっ!」
印を結んでいたサスケは間一髪で上に飛ぶ。
空中でも驚異の体幹バランスで姿勢を保った彼は、カトナの居る場所めがけて、もう一度、豪火級の術を使う。
今度はそこそこ手加減されて出されたそれは、先ほどよりも一回りも二回りも小さかったが、アカデミー生徒内でも出せるものは有数だろう。
「やっぱ、すごい、ね」
そう言いながらも、カトナは大太刀を迷いなく、火の玉に向かって振り下ろす。
カトナの大太刀はその火の玉を何の抵抗もなく、ぶったぎった。
「相変わらず、お前の刀は、化け物級だな!」
サスケはくるりと宙で反転し、一気に距離を詰める。
カトナはその瞬間、大太刀を手から離し、サスケの拳を受け流す。
純粋な体術と体術の組み合わせは、まるで完成されきった演舞のようにも見える。
ほうと誰かが息を呑んだとき、カトナが大太刀を蹴り飛ばした。
蹴り飛ばされた大太刀は、まるでサッカーボールのようにサスケの方に向かう。
「相変わらず、扱いが、適当、だな!!」
「そう、見える?」
易々とそれを避けたサスケに内心で舌をうつ。
大太刀がサスケの後方にあった木にぶっささる。
カトナがサスケに食らいつき、サスケがそれをいなす。ただ、カトナの猛攻を受けたサスケの足がじりじりと後退していく。
これはまずいなと判断したサスケが、カトナの腹部に向かって突きを放つ。
カトナがそれを弾いた瞬間、サスケが距離を取る。
後を追おうとしたカトナはそばにある大太刀を引き抜くと、瞬時に思考する。
純粋な体術でならカトナとサスケは互角。忍術を交えた状
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