アカデミー編
弱点
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青い鞘に入れると、カトナのチャクラだけに反応し、チャクラの流れ次第で形態を変化させる。非常にチャクラが流れやすいものになっているので、カトナが今まで試した中では、チャクラの性質をそのまま流すことも出来る。
無敵ともいえるようなものだが…、だが、明らかに不利な弱点がある。
・・
二人が戦う場所は場外であった。
運動場なので、汚し放題ともいえる。
攻撃して避けられた時、大太刀だとフィールドを傷つけることが多いから、よかったと安堵する。
もしも損害賠償とかも止められたら、今のカトナの財政状況では絶対に賄えなかった。
サスケを見てきゃーきゃーと女子が騒いだ。
うっとうしいとカトナは耳を塞ぐ。
サスケもまた、カトナと同じように煩わしさを感じていたようだった。だが、カトナを視界に入れた瞬間、外野のことなど何もかも忘れてしまったらしい。
にやりと不敵に微笑む。
その表情に、キャー! とまた黄色い声が上がったが、気分が高揚したカトナには、その声は届かなかった。
教師は教師でカトナに対して嫌悪感を感じているものばかりなので、声高にサスケが勝つことを応援する。
唯一イルカだけがカトナのことを応援していたが、教師である為、平等でないといけず、面と向かって応援することができない。なので、ひっそりと声に出さないまま応援する。
そんな周りのことなど忘れたように、二人はただ、互いだけを見つめる。
カトナはサスケを睨み付け、大太刀を持つ手を持ち替えた。
サスケはカトナだけを視界におさめ、腰を低く落とす。
妙な緊張感が漂った。
「うちはサスケVSうずまきカトナ、試合開始!!」
瞬間、カトナは駆けだした。
握られた大太刀はすぐさま、カトナのその細い腕から出されているとは到底信じられない力で振るわれる。
刃が横に薙ぎ払われた。
だが、サスケもまた、カトナと対戦し慣れている。
大太刀の刃が届かぬように真上に飛び、苦無を口に加えた状態で、近くの木に飛び乗る。
それを待ってましたとばかりにカトナは、大の大人でさえも両手でないと持てない大太刀を片手で持ちあげる。と、近くの木にたたきつけた。
アカデミーは忍者の学校のものである為、そこにある木もまた、木登りが出来る程度には大きい。特に、サスケがのった木は、アカデミー内でも一番の大木、樹齢五十年の物であったのだが…。
カトナの大太刀の並はずれた硬さと、カトナ自身の怪力でねじふせられ、切り倒される。
周りにいた観客がぽかんと口を開け、事実を呑み込めずに固まった。
だが、サスケだけはバランスの崩れた状態から体勢を立てなおす。
傾いだ木を蹴飛ばし、宙に浮かぶと、得意技の豪火球の術で木を燃やす。
周り
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