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転生とらぶる
マクロスF
0713話
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しょうけど」
「それはいいんだが、あれからも連絡を取り合っていたのか?」
「いえ、そこまでじゃないわね。ただ、ミス・マクロスフロンティアの時や、その後のさよならライブの時に色々とあってね」

 それで目を掛けている、か。

「で、この件はそのまま進めても構わないかしら?」
「そう、ね。お願いするわ」
「じゃあ、この仕事が終わったら南の島でバカンスね」
「バカンス? それこそいいの? 今は大事な時なのに」

 グレイスの言葉に首を傾げるシェリル。だが、グレイスは何故か俺の方へと視線を向けてから小さく笑みを浮かべて頷く。
 ……傍から見れば綺麗な笑みと言ってもいいんだろうが、何故か俺の中だと何かを含んでいるように見えるんだよな。念動力が危険を知らせてるというか。

「アクセル君にもそっちの方がいいと思うわよ? 向こうで皆頑張ってるし」
「……皆?」
「ええ。この映画にはVFが出るでしょう? それに関しては新統合軍じゃなくてS.M.Sが全面協力しているらしいのよ」
「……ほう」

 俺がこうして広報の仕事に回されている間、他の奴等は南の島でバカンスだと? 随分とまぁ、羨ましい事で。

「それに、悪いけど私も向こうでちょっとした用事があって一緒に行動出来ないのよ。だから、悪いけどアクセル君にはその島にいる間はシェリルの護衛をしてくれると助かるんだけど……どう?」

 シェリルの護衛か。グレイスが1人別行動を取るというのはちょっと気になるが、確かにシェリル程の有名人を護衛も付けずに放っておく訳にもいかないか。

「会社の方には?」
「アクセル君が引き受けてもいいというのなら、問題無いそうよ」

 どうかしら? と小首を傾げて尋ねてくるグレイスに、溜息を吐いて頷く。
 実際問題、ジェフリーが許可を出している以上は俺の意見なんてあってないようなものだし、何より目の前にいる女を見極めるという意味で、時間があればあっただけいいからな。

「分かった、シェリルの護衛だな。引き受けよう」
「ふふんっ、あたしの護衛が出来るんだから喜びなさいよね」

 EX-ギアを身につけたままのシェリルが、笑みを浮かべながらそう告げるのだった。





『……で、何で護衛だっていうのに、わざわざその飛行機を持ってくるのよ』
「一応飛行機じゃなくてVFな」

 隣を飛んでいるヘリから送られて来たシェリルからの通信にそう返す。
 にしても、てっきり南の島風の場所に行くっていう話だったから船か何かで行動するんだとばかり思っていたが、まさかヘリとはな。……いや、シェリルの立場を思えば無理も無いのか?

『VFだろうが何だろうが、構わないわよ。あたしの護衛の癖に、なんでこっちのヘリに乗ってないのって言ってるの』

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