マクロスF
0713話
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度が過敏といっても過言じゃない程だ。それだけに、パワードスーツ的な役割を持つEX-ギアの過敏な反応にも対応出来るようになるのが早かった。
「こう見えても、身体を動かすのは嫌いじゃないのよ。運動神経だってアクセル程じゃなくてもいい方だしね」
当初、EX-ギアを使いこなせないようなら糸で吊って、それを編集で消すといった手段で撮影しようとしていたのだが、意外な事にシェリルが十分以上にEX-ギアを動かせたので普通に撮影する事になったのだ。
「ま、そうは言っても、さすがに飛行機を操縦出来る程じゃないんだけどね」
チラリ、と横に立っているガウォークのVF-25S――当然俺の機体だ――へと視線を向ける。
最初にバジュラがフロンティア船団に攻めて来た時の戦いではオーバーホールが必要だったのだが、前回の戦いでは殆ど戦闘をしていない。実質的に難破船の近くでアンノウンに対して精神コマンドを使って砲撃しただけだったので、簡単なメンテだけで済んでいた。
……ルカのあんなに嬉しそうな顔は久しぶりに見たな。
「シェリル、撮影を再開するそうだからお願いね」
俺とシェリルが話していると、そんな風に声を掛けながら1人の女が近付いてくる。
グレイス・オコナー。シェリルのマネージャーで、同時に俺の念動力がかなりの警戒を示している相手だ。
「そう? 分かったわ。じゃあ……」
「あ、待って。実は昨日の曲についてなんだけど」
「曲? ああ、映画に使うとかいう。でもあの曲はギャラクシーに戻ってから発表予定だった曲よ? 映画に使うには合わないと思うけど……」
グレイスの言葉に、微かに眉を顰めて言葉を返すシェリル。
曲? 映画? ……まぁ、シェリル・ノームとしての活動の話なんだろう。
「でも、今の状況だといつギャラクシーに戻れるか分からないでしょ? それなら、向こうの要望通りに映画に提供してもいいんじゃないかしら。貴方の曲が採用されたとなれば映画の注目度も上がるでしょうし、そうすれば尚更フロンティア船団やギャラクシー船団、それにバジュラについての注目を集める事が出来るわ」
「それは……確かにそうだけど」
「それに、その映画には貴方のお気に入りの子も参加するそうよ? もっとも、殆どエキストラみたいな役柄らしいけど」
「そう、あの子が。……分かったわ。ならその方向で進めて頂戴。それにどうしても映画に合わないようなら、新しく曲を作ってもいいから」
あの子? そんな俺の表情で何を疑問に思ったのか分かったのだろう。シェリルが小さく笑みを浮かべながら口を開く。
「ランカちゃんよ。ほら、退避壕で一緒だった」
「……ああ。オズマの妹の」
「そうそう、そう言えばアクセルの上司の妹なんだっけ? だからあの時もあそこにいたんで
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