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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
第2話
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した、唐揚げ定食と海鮮グラタンです」

ウェイトレスが持って来た唐揚げ定食と海鮮グラタンをナナと日ノ岡が受け取る。

「……読川」
「はい、なんですか?」
「その格好は夜、出歩いていたら補導されるんじゃないか?」

油島はナナの服装を見て問いかける。
ナナは高校の制服(ブレザー)を着ており、補導される恐れがあった。

「本当だな」
「一番いいのは、今すぐ家に帰る方が……」
「絶対嫌です」

高校生は扱い辛い。もう大人に近づいた子供は自分で何かをしたいと言う考えが身につくのだ。

「仕方ない、油島さんこの子泊めてあげたら?」

日ノ岡がとんでもない発言をした。
油島は呆気にとられポカンとしている。

「だって、俺ら学生ですよ。家族と一緒に住んでますし……だったら、一人暮らしの油島さんが一番適任だと思うんですよ」
「成る程……じゃ、油島さんよろしくお願いします」
「ナナ、この人にあんまり迷惑かけんなよ」
「はい、油島さんよろしくお願いします」

そして強制的に油島とナナの共同生活が始まったのだった。



───…



「あ、初めにいいですか?」
「なんだ?」

ファミレスを出た五人は帰路についていた。

「俺、戦いって嫌いなんです。モンスターとの戦いもしたくないし、ライダー同士の戦いもしたくない」
「……そっか」
「それなら仕方ないな」

ナナは呆気に取られた。この四人に一言か二言小言を言われると思っていたのに、あっさりとそれを承知してしまったのだから無理もない。

「モンスターは俺らに任せとけ!」
「けど、契約モンスターがお腹空かせたらいけないから、適度に戦った方がいい」
「ライダー同士の戦いが嫌いって言う子が居てくれて嬉しいよ」
「………ありがとうございます」



今日はファミレスの前で五人は別れた。



満月が空に浮いている。




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