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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
第2話
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ったってだけだ」

金髪の青年が男と話している。
青年の顔は帽子を深くかぶっているためかよく見えない。この青年は芳樹とファミレスで話したあの青年だった。

「お前を満足させるとは……成る程。
しかし、今日は誰も倒せなかったようだな」
「こういう日があっても別にいいだろ?」

青年は壁に寄りかかり溜息を付く。

読川(よみかわ)ナナ。全てのライダーを殺せ」
「……わかったよ。全然戦わないあいつらの代わりに…この戦いを激化させる。アンタも、残りのライダー選びは慎重にな……」

読川ナナと呼ばれた青年は暗闇の中へ消えて行った。



───…



「くっそぉ!アイツ、許せねぇ!!」
「芳樹、ちょっと黙ってて」

いつものファミレスで芳樹、亮平、日ノ岡、油島は四人で席に座っていた。

「すみません、海鮮グラタン一つ」
「ナポリタンお願いします」
「トンカツ定食」
「じゃあ俺、牛丼」
「俺は、唐揚げ定食」

知らない声が聞こえて、四人は一斉に声が聞こえた方を見る。
そこには金髪の帽子をかぶった青年が座っていた。
芳樹はこの青年に見覚えがあった。

「あ!お前、あの時の……!」
「お久しぶりです。なんか満員らしいので相席させていただきます。よろしくお願いします」
「……芳樹、知り合いか?」

亮平は芳樹に尋ねる。
芳樹は口元をとんがらせる。

「この前、話しただろ……新しくライダーになった奴だよ」
「ああ、パフェ食い逃げして芳樹が払ったんだっけ?」
「間抜けだな」
「まったく、それでもライダーかよ」
「酷い!酷いぞオイ!」
「あ、今回もご馳走になります」
「何言ってんだよ!そもそもお前、名をなのれ馬鹿野郎!あと帽子も取れ!」

青年は帽子を取った。
顔は整っておりモデルと言われれば納得がいきそうだ。しかし、思っていたのよりも幼い顔だったため、芳樹は少し驚く。

「読川ナナです」
「ナナ?女の子みたいな名前だな」
「よく言われます」
「ってか、なんで今回も俺が奢らなきゃならないんだよ!」
「家出してて、お金がないんです」
「家出?」
「はい、俺は今高校二年なんですけど、進路のことで親と喧嘩してまして……」

ナナは帽子をかぶり直しながら芳樹の質問に答える。
進路で親と喧嘩をしたと答えるナナを見て、数年前まで受験生だった己を四人は思い出した。

「うん、その気持ちはよくわかる」
「仕方ねぇ、奢ってやるよ」
「家出って……読川くんはどこで寝泊まりしてるの?」

亮平がもっともらしい質問をナナに投げかける。

「野宿してます」
「野宿!?高校生が!?」
「あんまり大声出さないでください」
「あ、ごめん」
「お待たせいたしま
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