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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
第2話
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そう言うと同時に王蛇は龍騎に襲いかかった。
龍騎はそれに間一髪のところで反応し避ける。

「くそっ!おい、やめろ!もうこんな、ライダー同士で戦うなんて……!!」

ナイトを安全な場所に移動させたライアが王蛇を止めようとする。

「うるさい、黙って戦え!」

しかし王蛇は攻撃をやめない。
戦えと、そう二人に言う王蛇を見てライアはナイトが言っていた言葉の意味がわかった。

─「あいつは、今までのライダーとは、全く違う!」─

ライアは目の前にいる王蛇の願いが何か、少し興味が出てきた……。

「戦ってお前はいったい何がしたいんだ?」
「……別に、ただ戦いたいだけ」
「それが、お前の願い?」
「まあ、そうなるな。ってことは俺の願いはもう叶ってるワケだ……」

王蛇は嘘を付いた。
自分の願いを言ってしまうとあの頃に帰りたくなってしまう。戦いの時は戦いのことだけを考えなくてはならない。別の事なんて、あの人のことでも考えてはダメなんだと、王蛇は自分に言い聞かせていた。

「うわぁ!?」
「芳樹!!」

龍騎は王蛇に吹き飛ばされる。ライアも王蛇の重い一撃をくらいまともに立てなくなっていた。

「さてと、コレで終わらせる」

『Final Vent』

王蛇は自身の契約モンスター、ベノスネーカーを召喚する。空中からベノスネーカーの毒液の勢いを乗せて連続蹴りを放ち龍騎に攻撃する。

「ぐわぁ!!?」
「あれ?まだ生きてたのかよ……」

王蛇は止めを刺すべく倒れこむ龍騎の前へやってくる。が、王蛇の前で何かが弾けた。

「!?」
「これは……日ノ岡!!」

ライアが周りを見渡すと少し離れたところにゾルダが機召銃を構えている。

「おい、シャキッとしろ桑元!」

ゾルダは王蛇に攻撃を浴びせ続け、龍騎から距離を遠ざける。

「悪い、日ノ岡!」

『ソードベント』

そう言うと龍騎は召喚機、龍召機甲にアドベントカードを装填する。そして【ドラグセイバー 2000AP】を召喚した。
が、王蛇の身体から粒子のような物が出てきた。

「……時間切れか……」

ミラーワールドには生身の人間は長時間存在することが出来ず、一定時間を過ぎると粒子化して消えてしまう。逆にミラーワールドに生息する者が現実世界に長時間存在することもできない。ミラーワールド内でのライダーの活動限界時間は9分55秒……王蛇は先程のナイトとの戦いを含めこのミラーワールドにいるためその時間が他のライダーよりも早く来たのだ。

王蛇は龍騎達に背を向けその場から立ち去った。



──────────…



「どうした、今日はやけに時間が掛かったな」
「……別に、今日の戦いがちょっと楽しか
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