第十六話:異物と賞味期限
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の流れはなぜだか分からないけど特殊にゃ
まるで別の世界の人間みたいに構造が他の人とは違う
多分あの骸殻が関係しているんだろうけど……まあ詳しいことは分からないにゃ
私もルドガーが悪魔になるまでは気づかなかったんだけど悪魔になってから
まるで体が異物を拒絶するような反応をして気を乱していたから調べてみると
元々の気の流れと悪魔としての気の流れが一致していないせいで気に乱れが起きていた
一緒に暮らしていた時は私が整えていてあげてたんだけど……離れちゃったから……
「でも、今から私が治してあげるから安心するにゃ、ルドガー」
そう言って人型になりルドガーの頭を撫でる
サラサラとした髪が気持ちよくてずっと触っていたくなるけど我慢して手を離す
気の乱れを治す方法は色々あるけど私は房中術を使う
本当は二人で気持ち良くなりながらやりたいんだけど
流石に病人相手にそれは出来ないので今回は諦めることにするにゃ……今回はね?
それで今回はどうするかと言うと口から
私の中の気を大量にルドガーに送り込んで無理やり正常な気の流れに戻すという方法にゃ
要するに――
「キ・ス♪」
ということにゃ♪
「それじゃあ、さっそく――にゃ?でもそうすると二回連続で私からということになるにゃ……」
初めては私からだったんだから次はルドガーからがいいにゃ
でもそうするとルドガーの気の乱れを治せないにゃ……
うーん…………っ!!そうにゃ!!!
「ノーカンにゃ!!これは治療だからノーカンでオッケーにゃ!!!」
うん、我ながらいい案にゃ♪
「じゃ、いくにゃ、チュッ♪」
本当はもっと深く、激しくしたいんだけど気を送り込むのに集中しているから出来ないにゃ……
……残念だにゃ
とにかく気を送り終わりしばらくルドガーの様子を見ていると
さっきまでとは違って穏やかな寝息になったから一安心だにゃ
その様子を確認しそっと猫の姿に戻り窓から出て行く――
「………クロ」
「っ!!?」
ばれたのかと思い振り返るけどルドガーは相変わらず穏やかな寝息をたてたまま
「……寝言かにゃ?」
夢の中の私は何をしているんだろう?
やっぱり猫の姿で遊んでもらってる?それとも人の姿であなたの傍にいる?
それとも――
「……あなたの傍にいない?」
分からない……でも、ルドガーはどんなことがあっても連れ戻すって言ってくれた……
だから――
「きっと、あなたの傍にいるよね?……せめて夢の中でぐらいあなたの傍にいさせてね、ルドガー」
side ルドガー
目を開けると見慣れない天井が見える
「ど
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