第三話 お調子者の少女、カルサ
[1/9]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「さーて、今日の任務は…。」
だいたいは受け付けで自分の仕事は何か聞くのが普通である。
昨日のように直接言い渡されるのが珍しいのである。
「はっ、現在、ハクタイの森でリングマが暴れて困っている…?なるほどね。」
ポケモンの生態環境を守るのも保護団員の仕事である。
「しっかし、リングマはハクタイの森生息してたっけ?」
自分がシンオウ地方の担当をした時、シンオウ地方のことを調べまくったがハクタイの森にリングマがいたという報告はない。
が、野生の生態系はすぐに変わるものである。ハクタイの森にいるのだから行ってみるしかない。
「サーナイト、ハクタイの森へテレポートだ。」
「サナ、サーナ。」
テレポートでハクタイの森へ向かった。
「ハクタイの森はとりわけ広いからなぁ。ドンカラス、偵察しにいって!」
「ドンカラァ!」
ドンカラスがハクタイの森を偵察しにいった。
「ポケモン達が全然いない…リングマに恐れをなしている…とか。」
しかし、森のまわりを見ると木や地面がえぐられていた。
しかしそれはリングマのような物理戦で出来るような跡ではなく、火…いや、電撃で焼け焦げたような売れ方だ。
「リングマが電撃を…?でも野生のポケモンがそんなのを取得するわけないし…もう一匹電気タイプがいるのか?」
しばらく歩き回っているとミミロルがボロボロになって倒れていた。
「ミミロル!」
「大丈夫?ミミロル。」
どうやら瀕死状態のようだ。
「元気の塊、元気の塊……わっ、あっちゃー、もうないや…。欠片は…あった。」
ミミロルに元気の欠片を食べさせた。
「それと…あっオボンの実生ってるじゃん。」
木に生っていたオボンの実、二個を取った。
「食べれる?」
「ミ、ミミロォ…。」
瀕死状態は脱しているようだが元気はまだないようだ。
疲れて食べられないようだ。
「うーん…少し食べやすくしようか。フローゼル、出番だッ!」
フローゼルが出てきた。
「フローゼル、瓦割でオボンの実を細かく切って。」
オボンの実はとても固いため技によって切ることにした。
「このミミロルはどんな味が好きなのかな。」
ポフィンケースからポフィンを取り出した。
辛い、甘い、苦い、酸っぱい、渋い。五種類の味だ。
ブリーダーの資格は持っているのでこういうものを大抵は持ち歩いている。
傷ついたポケモンを治してあげるのも保護団員の務めだ。
ミミロルがクンクンと臭いをかぐと酸っぱいポフィンは食べ始めた。
「じゃあすっぱい味の木の実と混ぜて食べさせてあげよう。あっ、酸っぱいべリブの実がなってるじゃん。」
べリブの実
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ