第三話 お調子者の少女、カルサ
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ボールに収めた。
「フフ、なかなか歯ごたえがあるバトルだった。」
「あーあ、結局一匹も倒せなかった。さすがリングマをあっさりゲットしちゃった人だ。」
しかしツヴァイは嫌な顔せずカルサに近づいた。
「僕はツヴァイ。クチバ学校二年生で保護団員活動をやってる。よろしく。」
「よろしくね!」
二人はここでやっと握手を交わした。
「私…本当にポケモン達を傷つけるつもりなんか無かった…。弟がどうしてもリングマをみたいっていうからムキになってたんだ…。」
「弟…?」
「うん。私の弟は病気で今でも入院してるんだ。リングマがみたいっていうからどうしても…。それに私は絶対にシンオウ一強くならなきゃいけない。それが弟との…約束だから。」
弟…それでツヴァイは幼い「あの日」を思い出した。
「ねーちゃん少しは手加減しろよなー。」
「手加減してたら強くなれないよ。」
「…弟…か。」
「どうしたの?」
ぼんやりしていたせいかカルサに目の前で手を振られていた。
「なんでもない。おかげで頭が冷えたよ。…あの森を荒らしたのは君って決定したわけじゃなのに…。」
「わかってくれたらいいよ。」
どうやらこの様子を見る限り彼女が犯人ではないようだ。
では、一体誰がハクタイの森を荒らしたのだろうか。
「…で、…お願いがあるんだけど。」
「?」
「家に帰れないから家に帰して。」
「自分で帰れ。」
「カントーからシンオウって遠いでしょー!!」
「ったく…。」
はぁとため息を吐いてサーナイトを出した。
「─ハクタイの森のリングマは保護団員によって捕獲されてしまったようです。」
「…そうか。構わん、あのリングマは実験台にすぎないのだから。」
「次のポケモンはどういたしましょう?」
「考えておこう。」
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