第三話 お調子者の少女、カルサ
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をも誘発する。逃がさないよ、グレイシア、トドメのシグナルビーム!」
「グゥゥレエエエエ!」
交代の暇すら与えずエテボースを倒した。
「エテボース!……ありがとう。」
何としててもエテボースでグレイシアを倒したかったのだろう。少し硬直してからボールに収めた。
「ミラーコートを警戒してエテボースを出したのはいいものの敗れてしまった…ってとこかな?」
「くっ…私は諦めない。サンダース、もう一度出番よ!」
サンダースを繰り出すが氷のフィールドに突然出されたためかサンダースは滑ってしまった。
「ああっ…。」
「今だ、グレイシア、吹雪!」
グレイシアの吹雪がサンダースに襲いかかった。
「サンダース、耐えるのよ!」
猛吹雪の一撃をサンダースは耐えのけた。
「そうよ、反撃に雷!」
上空がピカッと光ったと思うと雷が落ちてくる。
しかし、氷の上でこそ真価を発揮するグレイシアは軽々と避けてしまった。
「ミラーコートを警戒して一撃必殺に等しい雷を使ったみたいだけど…その分かわされやすい技。当たらなければ意味がないんだよ。」
「くっ、サンダースもう一度雷!」
連続で雷を放つがグレイシアは軽々かわしていきサンダースとの距離をつめていった。
「うう…。」
カルサはひどく悩んだ。
ここで一撃を決めないとやられてしまう。だが、さっきからあたらない雷をしていいのだろうか。
しかし十万ボルトをして耐えられたら終わり。サンダースは指示を待っているがカルサは何も言えない。
カルサは諦めて目を閉じた。
「──信じろ!自分の…ポケモンを!!」
「─ッ!?」
そう言ったのは紛れもないツヴァイだった。
対戦相手からの思わぬ叱咤に目を開けた。
「サンダースはお前の指示を待っているだぞ!サンダースは諦めない…先にお前が諦めてどうするんだ!」
「ッ……。」
「シンオウ最強の少女が簡単に諦めるのか!」
「……そうだよね、………サンダース、十万ボルト!」
主人の指示を聞いてサンダースは十万ボルトを放った。
「グレイシア、吹雪!」
グレイシアの吹雪とサンダースの十万ボルトがぶつかりあった。
ドオオオンという音と共に煙が発生し二人はその煙を止むのを待った。
カルサは祈るのように手を握りしめた。
ツヴァイはグレイシアを信じているからこそ、ただフィールドを見つめるだけだった。
「あっ…。」
煙が晴れると倒れているサンダースとボロボロになりながらギリギリ耐えていたグレイシアの姿があった。
「よくやった、ありがとう、グレイシア。」
「頑張ったね、サンダース。」
二人は二匹を
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