第三話 お調子者の少女、カルサ
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しまう。
「ドンカラスじゃないの…。」
「アナタはどのみちドンカラスを出したところでサンダースに変えるだろうから。交代するんならしてもいいよ、サンダースでも手の内を明かしてないもう一匹でも。」
「くっ…。」
巧みな挑発するがカルサはボールを触るだけで交代はしなかった。
バトルに対する肝はそれなりに据わっているようだ。
少しは見直した…ツヴァイは素直にそう思った。
「そうそう、そうじゃないと面白くないね。サーナイト、サイコキネシス。」
「サー…ナー!」
サイコキネシスでへラクロスを縛り上げてさらに地面に叩きつけた。
「へラクロス!」
予想だにしない強力な一撃にカルサは驚いているようだ。
「この子は移動要員で強くないとでも思った?サーナイトはとてもトレーナーに忠実な性格をしていて命がけでトレーナーを守るポケモンだ。だからバトルもそれなりに強いんだよ?」
「くっ、ヘラクレス!メガホーン!」
「サーナイト、もう一度サイコキネシス!」
サイコキネシスで再度縛り上げて動きを止めようとする。
「クロォォォス!」
再びサイコキネシスに縛れてもがくへラクロス。
「へラクロス!気合で打ち破るのよ!」
「ハァ、気合で破れるもんなら…。」
呆れてさっき思ったことは撤回しようと思った、その時─
「ヘラクロー!」
なんとへラクロスは気合で打ち破ってしまった。
「バカな!」
「いっけぇ!メガホーン!」
「サーナイト、テレポートで後ろに回り込んで!」
サーナイトが後ろに回り込んだ。
「サーナイト、十万ボルト!」
「サー…ナァァァ!」
ゼロ距離から十万ボルトが放たれた。
「ヘラァァァァ!」
「へラクロス!」
バタンとへラクロスは倒れて瀕死になった。
互いに弱点だったとはいえど苦手なタイプ相手に無傷でサーナイトは勝利してしまった。
「あっ…うう…。ありがとう、へラクロス。」
そう声をかけてボールに戻した。
トレーナーとしての最低限のことはできるようだ。
それだから逮捕などはされなかったのだろうか。
故意ではなかったようだし、一つのことに囚われて周りが見えなくなるだけのタイプだったのだろう。
「へラクロスがサイコキネシスを打ち破ったこと、吹雪を強引突破したあたり育ててあるのはわかるよ。」
「本当?フフ、やっぱり私はシンオウでさ・い・きょ・う♪」
「前言撤回だ。」
どうやら彼女を褒めるということはしてはいけないようだ。
「サーナイト、戻って。もう一度行くよ、グレイシア!」
エースであるグレイシアを繰り出してスタンバイした。
「さあ、アナタの次のポケモンは!
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