第三話 お調子者の少女、カルサ
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って一瞬だが、リングマはひるんだ。
「プロテクターボール!」
プロテクターボールを投げて捕獲した。
「ああー、私のリングマなのにィィィ!」
地団駄踏んでツヴァイに抗議するその姿は子供らしい。
「君がリングマを手なづけることなんかできない。でももしかしてこの森の荒れ方…まさか君のサンダースのせいじゃないだろうな。」
「私毎日リングマを捕まえるためにここに来てるの。サンダースはいっつも負けちゃうけど捕まえるチャンスが来るまでずっと戦ってのよ。」
元気に言う少女だったが信じられない言葉を口にしていた。
まさか、サンダースがこの森を…?
もしかしてリングマが暴れていたのも…。
「毎日…ずっと…。どんな時でも?」
「うん、雨の時なんか雷が必ず命中するからね。」
それはつまり雨でも捕まえられなかったということ。
雨の日にでも襲って来ればリングマだって怒るだろう。
そのせいで森に来た人々を警戒して襲っていたのだろう。
「ッ!お前はリングマに何をしてたのかわからないのか!」
「捕まえようと─」
「お前はそれだけに固執してこの森を、リングマのことを考えてない!考えみろ、毎日喧嘩売られたから怒るだろっ!?」
「でも捕まえようと思って…。」
「だからってなんでもしていいわけじゃない!森がこんなに荒れてるじゃないか!森のポケモンは森を荒らされて困ってるんだよ!?」
「私、そんなつもりじゃ…。」
「周りを見ろ!電撃で森が荒れて…ポケモン達はすみかを奪われたんだ。」
まわりにいるミミロル達が怯えたように少女を見ていた。
サンダースが戦ったせいでまわりのポケモン達も人間不信になってしまっているんだろう。
「…お前は一体なんなんだ!」
「私?私はハクタイ学校のアイドル中学三年生、カルサ。」
「中学三年っ…僕より年上じゃないか…。」
「君は後輩かー、先輩にそんな口聞いていいのかな?」
悪びれる様子の無いことで余計に苛立った。
こんな奴がいるから虐待されるポケモンが増えるんだ…と。
「どうでもいい!君は警察に突き出す。」
「えっ、そんな…。」
「当然だ!ソノオとハクタイから苦情が来てるんだ。それに自然破壊も見過ごせない。ついてってもらう。」
「えええっ、そんなぁ。」
「問答無用。サーナイト。」
ドンカラスをボールに戻してサーナイトを出してテレポートしようとした。
「別に私は森を荒らしたわけじゃあ…。」
「ともかく重要参考人として連れてく。そしてけーさつに突き出す!」
「それって犯人扱いじゃーん!だったら私とバトルして勝ったら好きにしていいよ。そのかわりにバトルに勝ったら私を見逃す。」
「
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