第三話 お調子者の少女、カルサ
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を四個とった。
「よし、ちょっと試してみるか。フローゼル、この木の実をさっきより大き目に細かく切って。」
「フロー。」
「味のないポフィン…と。」
全く味のないポフィンにさっき細かく切ったオボンの実をつめていく。
「五個くらい必要かな。」
「フロー。」
切り終わったとべリブの実を差し出した。
「ありがとう、フローゼル。よし。」
さっきと同じようにポフィンにつめていく。
「これなら食べれるかな、ミミロル。」
ミミロルにポフィンを差し出すと喜んで食べた。
「うんうん、元気になってきたかな。」
フローゼルをボールに戻して出発の準備を始める。
「さよなら、ミミロル。」
ミミロルはというとポフィンを夢中になって食べていた。
野生のポケモンなのだから人に対する執着は薄いだろう。
何よりミミロルというポケモンは警戒心が強く人になつきにくいポケモンだ。
しばらく歩き回ってもポケモンの様子はない。
たまに見かけるのは怯えるように隠れているポケモン達だけだった。
「リングマのせいなのかも…。だけど、今のところそんな気配はないし、ドンカラスは来ないし…。」
そう思っているとドオオオンというものすごい衝撃音と共に地面が揺れた。
「ドンカラァ、ドンカラァ。」
ドンカラスがやってきて慌てた様子だ。
「ドンカラス!もしかしてリングマ!?案内して。」
「ドンカー。」
ドンカラスに連れられて森へ進んだ。
「あっ!」
「よーし、いっけぇ!サンダース、十万ボルト!」
「サァァァンダァァァ!」
「グゥオオオオ!」
十万ボルトの一撃を受けて怒ったリングマはアームハンマーを繰り出した。
「かわして、サンダース!」
重い拳をギリギリ引きつけてかわした。
素早いサンダースだからできる芸当だ。
「いいわよ、さらに十万…。」
「ちょっと待った!君、何してるの!?」
自分より年下かと思える少女がリングマと戦っていた。
「もう、邪魔しないでよ!十万ボルト!」
十万ボルトを浴びてリングマは麻痺状態だ。
「やった、次こそ捕まえるよ。」
「ちょっと、君!」
ツヴァイの話を聞かず、モンスターボールを投げた。
しかし、リングマはボールを払いこちらに向かってくる。
「サンダース、十万…ってこっちいいい!?」
リングマは少女に向かってくる。
トレーナー同士のバトルならともかく野生のポケモンとの戦いにルールなんて存在しない。
トレーナーを襲うのも野生のポケモンの自由だ。
「ドンカラス、不意打ち!」
「ドンカラァ!」
不意打ちを食ら
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