第十四章
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きに御迷惑はおかけしません」
静かに述べてきた。
「何があろうとも」
「有り難き御言葉。では私は」
「伊藤様は?」
「これよりこの身を皇国と陛下、そして貴女の為に捧げましょう」
あらためて誓いの言葉を述べたのであった。
「何かあろうとも」
「私の為にもですか」
「そうです」
真剣そのものの言葉であった。
「今後永遠に」
「では私もまた」
それを受けて祥子も言ってきた。
「その貴方の為にこの身を」
「捧げて下さるのですね」
「はい、何があろうとも」
「それでは」
今二人の心が重なり合い一つになった。伊藤にとっては最高の良縁となったのだった。伊藤真太郎、後に第二次世界大戦で活躍し戦後は自衛隊において将補にまでなり退官後は国会議員になり日本の国防に貢献した。その彼の生涯の伴侶と出会った時の話である。
良縁 完
2008・11・2
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