装填1 始まりの日
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かったな。
この馬鹿なら煮るなり、焼くなり好きにしていいから」
「おい待て、見捨てんな!」
金次が非難の声をあげるが俺は金次にただ一言放つ。
「ま、頑張れや〜」
親友?武偵憲章1条?
何それ?
食えんの?
「こうならば…道連れだ…」
金次は防弾制服の内ポケットから何か(おそらく胡椒)が入った壜を取り出し、俺の顔に振りかけやがった。
ま、まずい―――と思ったときにはもう遅く俺は盛大なくしゃみをしてしまった。
「はっくしゅん―――――!!」
―――――ぶおぉぉぉぉん。
凄まじい突風が巻き起こり体育倉庫の中は物が散乱した。
「な、ななな…何すんのよ―――――この、度ヘンタイ!!」
風が収まると下着姿のアリアが顔を真っ赤にさせていた。
「さっ、さささっ…最低――――――!!
このチカン!人でなし!」
ぼこぼこぼことグーパンでおもいっきり殴ってくるアリア。
「あんたたち、二人とも強猥の現行犯で逮捕するわよ!」
「「今の(あれ)は誤解だ」」
声をそろえて抗議する俺と金次。
俺の悪い癖というか弱点。
ちょっとした刺激(主にくしゃみ)で魔力が暴発してしまい、周囲の人間に迷惑をかける。
なぜか暴発した魔力は武装解除呪文となって周りにいる人間、特に女子の服を脱がしてしまうというどこぞの薬味少年みたいな事をしてしまうのだ。
「「今の(あれ)は不可抗力というやつだ(よ)。理解してほしい」」
声をそろえて抗議すると金次は自分のベルトを外して、アリアが入っている跳び箱に投げてやった。
「あ、あれが不可抗力ですって!?」
アリアは金次のベルトで留めたスカートを抑えつつヒラリと跳び箱から出てきた。
ふわ。
見るからに身軽そうな体が、俺達の正面に立つ。
やはりアリアはちっこかった。
さすがは万年145cm。
これはどうみても小学生だろう。
脳内で『アリアちゃん10歳』というフレーズが出てきたがなんとか笑い出すのをこらえた。
「ハ、ハッキリと…あんた…!」
アリアは金次を見て怒り心頭という顔をしている。
ぎゅう、と拳も握りしめている。
そして、わわ、わわ、わ。ローズピンクの唇を震わせてから、がいん!言葉を発する勢いづけのためか床を踏みつけた。
「あ、あたしが気絶している隙に、ふ、服を、ぬ、ぬぬ、脱がそうとしてたじゃないっ!」
「ウワーキンジクン、マジサイテー」(棒読み)
「誤解だ!」
「そ、そそ、それに、む、むむむ」
がいん!
また床を踏んだよ。
「胸を見てたぁあああっ!これは事実!強猥の現行犯!」
頭から火が出そうな勢いでアリアは続ける。
「そっちの度ヘンタイは公衆の面前で服脱がした!
強猥!強猥の現行犯で風穴空けてやる!」
今度は
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