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魔法科高校の有能な劣等生
困惑
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気付けば座っていた。
公園のベンチで1人、虚ろな目で空を見ながら俺は座っていた。

「俺は?
なんでこんな所に?」

子供のはしゃぐ声、それを見て注意する母親の姿
心を和ませる光景が目の前で起こっていた。

「楽しそうだな」

自然と目の前の親子を見ていると思った。
笑顔が絶えず辺りを走り回り遊んでいる。

「・・?
聞こえるか?」

声が聞こえた。
以前と同じく頭から聞こえ声の主は見えない。

「少しは落ち着いたか?」

「落ち着いた、と思う」

自分でも解らない。
俺は正常なのか落ち着いているのか不安定なのか?
が、目覚めた時より断然、気分が良いのは確かだ。

「なら結構。
気分はどうだ?」

「問題ない」

と言ってはいるが少し体が重い。
多分、寝ていたからだろうが俺は何日、眠っていたのだろうか?


「自分の名前は?」

「解らない」

「ありゃ、じゃあ。
俺がお前を呼んでいる時に言ってる・・がお前の名前だよ」

また聞こえない。
ふた文字が雑音で何を言っているのか聞き取れない。
肝心の名前の部分が俺の名前が聞き取れない。

「すまん聞き取れない」

正直に俺は言った。
声の主は真面目に俺の名前を言っているのだろうが雑音でかき消され解らない。
なら正直に言って解決出来るなら解決してもらう。

「え、聞こえない。
・・だよ。」

「だから肝心な部分が聞こえない。
雑音が混じってる」

「雑音?」

俺に話し掛けてくる声の主も雑音の正体を知らなかったらしい。
最後の方が疑問形になっているのが証拠だ。
が、言葉や知識を覚えているのに記憶を覚えていない?
そんな今の俺の状態が全く理解出来ない。

「ジジの仕業か。
多分、脳波干渉魔法を直接、脳に発動させたな」

「脳波干渉魔法?」

「ああ、一部の記憶を脳から消したかロックしたか。
ま、どちらにせよ生きてるだけ儲けもんか」

脳波干渉魔法?
それが俺の記憶を失わせた原因?
でも、魔法?

「今、お前は名前で呼んでも雑音でかき消させる状態か。
ジジ、そこまで念入りに・・の記憶を削除させたいのかよ」

ジジ?
誰か不明だが俺の記憶を消した犯人と思えばいいのだろう。
そのジジが俺に魔法?を使って記憶を削除した。

「今、お前は何処に居る?」

「公園だけど?」

起きた時は見た事がない部屋に居たが今は公園
誰かが俺を移動させたのだろうか?

「え!?
公園、お前は病院を抜け出したのか?」

「病院、俺が居たの病院だったのか?
えらい殺風景な部屋だったから病室に見えなかったけど」

「馬鹿!!
あれはお前が狙われると思っ
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