No1 下山
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シロガネ山の山頂_____
「ピーピカチュッ!!」
「バナァァーー!!」
「グオォオーーー!!!」
各々、歓喜の声を上げる。特にテンションが高いのは、ピカチュウ、フシギバナ、リザードンだ。
そりゃそうか、今日は下山の日、長い長い修行の日々の終わりの日なのだから。
六匹の相棒たちは、揃いも揃ってボールから飛び出している。とにかく早く下山したい様子だ。
「ピカピカーー!」
「わかってるよピカチュウ、そうだな、早く下山しよう」
俺はモンスターボールを取り出し、ピカチュウたちをボールに戻した。
そしてバッグからあなぬけのヒモを取り出す。洞窟から一瞬で抜け出せる道具、この日のために取っておいた。
俺はあなぬけのヒモを使って外に出た。心地いい風が躰に伝わって来る。季節は春だろう。
一体、何年の時が過ぎたのだろう。俺にはまだヒゲが生えていない。まだ俺は10代か? 山の周りには特に変化は見られない。
とりあえずはマサラタウンに帰ろう。……母さんと会いたい
「……リザードン」
俺はモンスターボールを高く投げた。中から雄叫びを上げ、リザードンが出てきた。
「リザードン、久しぶりに飛ばしてくれ、マサラタウンにな」
「グオォ!!」
久しぶりに乗る、リザードンの背中……。
俺もリザードンも、とても嬉しそうな顔をしている。へへ、うっかり振り落とされないか心配だぜ。
「さあ、リザードン、修行の成果の見せどころだ。飛ばせ!!」
「グオォォオーーー!!」
リザードンが飛び出した!! 速い、ジェット機かよ……!
こりゃあマサラタウン、すぐに着いちまうな……。
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