EPISODE43 生徒会長‐サラシキタテナシ‐
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から襲い掛かる・・・・ヴィクトリア・デュノアの仲間か?」
「違うわ。・・・・と言っても、信じてはもらえないでしょうね」
当たり前だ。そう言い手に込める力を強くする。「痛い痛い!」と声を上げるもここは生徒会室前の廊下。人気はない。誰かが来ることもない。この少女がいったい何を企んでいるかは知らないが、この際だ。はっきりさせるいい機会だろう。
「こちらの質問に正直に答えるんだ。拒否権はない」
「そうね・・・・できればこの拘束解いてほしいのだけれど」
「一つ。貴女の目的はなんだ」
意外とせっかちさんなのね。そう位置付けながら質問に答える。
「貴方とお話がしたかった。ただそれだけよ」
「・・・・二つ目。貴女は何物だ?」
「更識楯無。ここの学園の長よ」
なるほど、それで生徒会室かと納得する。
「で、その生徒会長さんがどうして僕を襲ったのかな?」
「貴方の腕を図った。それだけよ」
それを聞いてライはC.C.にどうすべきかを相談する。少し待てと何枚かのホロウィンドウをチェックするとふむ、と顎に指をあてがって書かれている内容を見ていくと、
〔どうやら本当のようだ。学園のメインコンピューターにも此奴のデータはしっかりとある。ギアスを使ってやるほどのことでもないだろう〕
此方の意図を察してその必要はないと断言し、ライはそれに頷くと拘束を解いてMVSを粒子に変換する。
「やっとわかってくれたみたいね」
「ややこしいマネをするからだ。理解とチェックに手間がかかった」
「それはごめんなさいね」
広げた扇子には謝罪の文字。それを見せ、パチンと閉じたのちにそれまでの雰囲気を変えるように目つきが変わった。
「貴方を呼び出ししたのはちょっと訳ありでね。申し訳ないけれど、ここ最近のあなたの様子を観察させてもらったわ」
「監視、の間違いでは?」
「あら、気が付いてたの」
「最近になってですけどね。それで、なぜそんなマネを?正直私生活が筒抜けなのは耐えがたいのですが」
「それに関しても謝罪するわ。私が知りたかったのは貴方の実力。そこで蒼月ライ君。あなたにお願いがあるの」
「お願い?」
「そう。あなた・・・・生徒会に入りなさい」
なんだそんなことかと息をつく。が、それでも先ほどの行動の意味がさほどない。完全な殺意を感じ取ったライはそれだけの意味が感じられないと楯無に訊き返す。
「どういう意味ですか?僕を生徒会に入れたいなら、あんな回りくどいやり方ぜずとも直接言えばいい。なのにアレはどういう意味です。ただ実力を見たい、だけではないでしょう?」
「・・・・さすがね。やっぱ敵に
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