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永遠の空〜失色の君〜
EPISODE43 生徒会長‐サラシキタテナシ‐
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・・・・いや、狂っている、歪められていると言った方が正しいか。急に変わる雰囲気と態度。以前よりも感じる心の距離感は明らかにおかしいと感じながら思考する。

共通する点、そしてそれが何にかかわっているのか。


「兄上、お体の方は大丈夫なのですか?」

「うん。といかラウラ、その兄上っていうのは・・・・」

「変、でしょうか?」

「変ではないけどなんか、こう・・・・」


違和感がある、そう言いかけてシャルロットがラウラを後ろから抱きしめた。どやらライを上目づかいで兄上、そして小首を傾げるその仕草に我慢が出来なくなったらしい。かわいいものに目がないというが、まさにこのことだろうなと一夏はもみくちゃにされるラウラをみて思う。


「あ〜もう!かわいいなラウラは〜!」

「お、おいシャルロット。やめないか!」


やめる気配など微塵もない。というか一切聞いてないのをみるとこうなったシャルロットを止められるのはおそらく――――


「席につけ小娘ども。とっくにチャイムは鳴ってるぞ」


織斑千冬ただ一人、タイミングも見事にバッチリだ。病み上がりなシャルロットなためさすがに出席簿アタックは控えたもののデコピンはしっかりと叩き込んだ。それで正気にもどったシャルロットは目の前で腕を組んで立つ関羽――――ではなく千冬にあたふたして席へと戻る。


千冬から語られるのは、これからの日程と行事のこと。どうしてこんなことになっているのか、学園でなにがあったのかは触れられず、それをさっしてか誰も質問するようなことはなかった。それが特秘事項だということがわかるのだが、やっぱりどうしても納得できないこともある。だが、それを自分が知るすべはない。無理に訊きだすのもしたくはない。

 結局、自分は守られているということか。あの大きな背中に。

静かに拳を握る一夏。よし、今日も訓練に励もうとライに声をかけようと振り向く。が、そこに目当ての人物はおらず教室をさがしても見つけることはできなかった。


「オリムーどうしたの?きょろきょろして」

「あ、のほほんさん。ライ知らないか?」

「ラー君ならさっき楯無お嬢様と一緒にどっか行っちゃったよ?」

「楯無お嬢様・・・・?」

「そ。楯無お嬢様」


答えになってない。が、楯無という人物とどこかへいったのは確かなようでその情報だけをもって一夏は教室をでた。














「どういうことか説明してもらおうか?」

「いやん、ライ君のせっかちさん」

「誤魔化すな」


人気のない廊下でライは少女の腕を拘束しその首元に部分展開されたMVSの刃を突きつける。


「呼び出しておいて急に背後
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