EPISODE37 姉妹
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うかな・・・・?」
「すごく似合ってるけど、でもいつ?」
「ライがいない時にな。突然教室に来てみんなの前で実は女の子でした、だもんな」
案外あっさりとカミングアウトしたことにライはどうしてと訊う。それに答えようとした時、彼女の笑顔が少し陰った。
「・・・・ボクも自分の力で何とかしたくなってね。色々と思うことがあったってことかな」
様々な感情を含んだ言葉がシャルロットの口から出てくる。彼女の身になにかあった、それもかなり重大なことがと直感したライは少し表情を引き締める。
「モニカ、あとでちょっといいかな?」
「私、ですか?シャルロット様ではなく?」
「相談があるんだ。どうしてもモニカじゃないと答えがでないみたいで。シャルロット、少しだけモニカを借りてもいいか?」
「うん。たまには僕以外と出かけたりしていいんじゃない?」
後半はモニカに向けたものでそれを受けた彼女は「はあ…」と渋々納得してくれたようでライも席に着く。一夏の隣、普段は箒で埋まっているその席だが今回は紅椿の手続きやらなにやらで朝からいないらしい。
サンドイッチと紅茶を交互に口にしながら一夏とシャルロットの会話に加わる。
いつもなら、“彼が注文しない食事内容”にモニカは強い違和感を募らせる。会話に笑うその横顔に、光る滴が見えたのは多分気のせいだろうと言いきかせながらモニカはその綺麗すぎる笑顔に見入った。
◇
ライに誘われ来た場所は屋上。現在夏休みの為生徒も部活動の所属生徒と一部以外は帰国しているせいで普段よりも静かに感じる。風が吹き抜けるその場所でライは手すりに手を添えながら遥かに続く水平線に目をやっている。その後ろで、ベンチにはモニカが座っていた。
「・・・・お話とは、シャルロット様のことですね」
最初からそのつもりで来ていたようである程度のことはもう決意してきているらしい。話題がシャルロットのことということで、かなり重要なそれでいて慎重に扱わなければならない案件だ。だからこそ誰にも聞かれるわけにはいかないと、ライはC.C.に指示して周囲の人的気配からカメラ、音声に至るまでありとあらゆる気配を検索し、なにもないことに息をつく。
そしてそれがア合図になったかのようにモニカが口を開く。
「・・・・ヴィクトリア・デュノアに、デュノア社の権利が全て掌握されました」
それが意味することと、今回彼女のカミングアウトのタイミング。この二つが意味することをライは彼女の話を聞きながら結び付けていく。
「ドゴール氏も、今は行方知れずで。表向きは視察途中の事故で連絡が付かない状況であり生きているとされていますが・・・・それも真
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