EPISODE35 失くしたモノ†失くしたくないモノ
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れた承認は取り消すことができない。焦ってみても変わらないと思いつつ彼女は叫ぶ。
[やめろライ!これはあの女のトラップだ!これを使ったらおまえは――――]
ライが右腕を突出し相手を輻射波動機構の展開により条件を満たした能力発動により相手の能力を文字通り消滅させる。蹴り飛ばし、離れたところへセシリアのライフルが火を噴き射抜く。爆発したのを見ながら、ライはハッとなっる。
なにかが、抜け落ちた感覚。ひび割れ、音を立てて崩れていく。さながら、ガラスのごとく。脆く、儚く、キラキラとした光とともに闇に割れ落ちていった。
それはいったいなんだろうか。ダメだ、思い出せない。どれだけ思考しても、どれだけ記憶の引き出しを探しても見つからない。
多分、大切な何か。それがなんなのか、思い出せない。やがて、声が聞こえた。
「さすがライさんですわ。ですがとても大きな爆発でしたが…大丈夫ですか?」
『ん・・・・ああ、すまない。“きみは――――誰だい?”』
「――――・………え?」
思い出せない。彼女が、誰なのか。
ただ・・・・・大切な存在だったのか・・・・・ああ、ダメだ。それさえも、思い出せない。
誰かの高笑いが、聞こえた気がした。
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