EPISODE30 ライ−liar−
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あたりが騒がしい。そう感じたのはいつからだろうか。意識がはっきりしない中、何事かと身体を起こす。するとクラブが報告をあげてきた。
*
報告:アメリカ政府より緊急要請。銀の福音がコントロールをはなれ暴走。これによりIS学園現専用機持ちにて作戦行動を開始。未明白式、紅椿、ブルーティアーズ、甲龍、ラファールリヴァイブUカスタム二機、シュヴァルツェアレーゲンにて編隊を構成。作戦行動中白式大破、パイロット織斑一夏意識不明
報告:現在白式を除く専用機が再び行動を開始。命令違反により現在司令部混乱中。
どういうことだと呟く。一夏が意識不明。おまけに知らない機体の名前まである。機体の暴走に今まさに海上では戦闘が起こっている。なにがあったか、どうなっているのかは大体わかった。でも専用機7機を相手に健在している戦闘能力をもつ相手にどう戦う?
不思議なことに頭の中はすぐに戦術プランをくみ上げていた。戦闘というワードを感知した途端頭がクリアになり働き出す。なんとも単純な思考だと呆れながらクラブが映し出す映像を見る。衛星を勝手にハッキングしているあたりやっぱりあの人の作った機体だなと思う。
映像を見て一言感想を言うのであれば無謀だ。これでファーストシフトだと言うのだから化け物だと思う。これに自分を入れた戦闘シミュレーションを何通りもやらせるも全て全滅に終わっている。それほどまでに次元の違う敵を前にして彼女達のやっていることはまさに自殺行為に他ならない。これでは死ににいくのと同じことだ。
勇敢であることと無謀とでは違う。なにがあったのかは大体のところでしかわからないが、このような選択を選ばせるほどの何かが彼女たちの中であったのだろう。それをしることはできないが予想はつく。
ともあれ、あのままでは勝ち目はない。なら、少しでも勝率が高い方がいいとライは立ち上がる。身体がしっかりと立つ。力が入る。まだ少し疲労はあれど、やれる。戦える。
*
報告:セカンドシフト完了。パイロットバイタルレベルイエロー。許容範囲内と判断。
コアバイパス確認・・・・システム正常稼働。武装、各部問題なし。
OSシステム稼働。機体展開準備完了。
クラブが意志と呼応し準備を完了させる。こういう時の相棒の存在はなんとも心強い。そして、“その中に感じるもう一つの存在”もライは意識を向けた。
「君かC.C.(シーツー)?」
“記憶”の中から“知識”として引きだされた名前を口にする。すると目の前にフォログラムの全長30cmほどの大きさの緑色の髪をした白い装飾に身を包んだ美しい少女が現れた。
?気が付くのが遅い。いったいどれだけ待たせたと思っている?
「愚痴
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