EPISODE29 臨海点突破!?
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喜びを感じつつバッグから水着を取り出す。そろそろ一夏が来るかと直感したところでクラブがフレンドリーメールを受信したことを告げる。先に着替えて待っていると黙読し青いパンツとシャツを探り取る。
「先生も海に行くんですか?」
「よくぞ聞いてくれました!実は私達教員も一日目は自由行動が許されているんです。新調した水着をライ君に披露しちゃいます!」
なんとも楽しそうだ。普段の忙しさから考えるとたまにはストレス発散したいだろうと日頃の業務に対し心の中で感謝しつつ後でマッサージでも一夏に習おうと予定をたて水着、楽しみにしてますと部屋を出た。
「ライ君が、私の水着を楽しみにしている・・・・これはダイエットした成果を披露するときが来ましたね!」
一人浮かれる山田真耶だった。
◇
水着に着替えながらクラブのハイパーセンサを展開する。今後のスケジュールを確認しながら服を脱ぎ、水着を着る。空き室を利用し設けられた着替えスペースは女子も利用しているが今は皆仕度を済ませたようで海に出向いている。ふとシャルロットのことが気になったがモニカがいるなら心配ないかと目の前に表示されているモニタを指で触れてはスクロールして目を通す。彼女は頭もいいし機転もきく、おまけに要領もイイ。彼女がいれば安全だと思考を切り替えると、一つのワードが目にとまる。
*
報告:コアシステムに異常検知。稼働に問題なしと判断
コアに異常があるのに問題なしとはこれいかに。ライは訝しげに首をかしげてそれを見て束が言っていた言葉を思い出す。
――――第二形態移行するかもね
束が言っていたことはこのことなのか?思考するも脳内での回答が出ないことに息をついてスクロールする。とりあえず動かない、戦えないというわけではないので見送ることにしてハイパーセンサを閉じる。時計をみればそろそろ待ち合わせの時間だとシャツを着て更衣室を出た。
外の騒がしさにテンションをあげた。
◇
足元に広がるのは白い砂浜。青と白の境目で押しては返す波の狭間で麗しい少女達の黄色い声が響く。季節は夏、心を解放したかの彼女たちは個性豊かな水着に身を包み遊びまわっている。その光景に微笑ましさを感じつつ隣に並ぶ一夏とともに浜辺に降りる。柔らかい砂の感触がサンダルの中に入り若干の心地悪さを感じるも、その感触もまあ・・・・さほど悪くない。
「おお〜!コレは・・・・!」
「黒髪の貴公子に幻の美形のダブル水着姿!健康的な肌の織斑君と白くてすべすべした蒼月君の肌・・・・神様、ありがとう!」
「今までこれほどの絶景を見たことがあるだろうか・・・・!」
「一夏、ライ。お待たせ」
遅れてき
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