暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0712話
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出て来た以上狙いは巣の破壊の可能性もあるか。分かった、こっちはいいからアクセルは巣の確保に専念しろ』

 苦い口調で呟くミハエル。
 この2人の連携は微妙に心配だが、それでも今はバジュラの巣の確保をするのが最優先だろう。キノコの指示通りに動くのは気に食わないが、敵の情報は戦う上で何よりも大事だ。

「分かった。ならそいつの相手は頼んだぞ」

 短く通信を返し、クランから指示された難破船の方へと向かう。
 その間もアンノウンとアルトは激しいドッグファイトを繰り広げていたが、俺の位置からでは既に狙撃による援護も出来ない。今出来るのは、この難破船を守り、少しでも移動させるだけ。
 幸い難破船とは言ってもそれ程大きくはない。トルネードパックを装備した俺の機体の推力があれば少しずつではあるが動かす事も可能だ。

「とは言っても、さすがにこの大きさの難破船をどうにかするのは厳しいな。早いところオズマ達が来てくれればいいんだが」

 ドッグファイトの現場から少しでも離れるように難破船を移動しながら呟く。オズマとルカが来れば、幾ら性能が高いアンノウンとは言っても1機でどうにかするのは不可能だ。VF-25より高性能の機体だとは言っても、突き抜けて高性能って訳じゃ無い。それぞれがほんの少しずつ上といった感じだしな。
 ただ、ICSに関して言えばVF-25の物よりもかなり性能が高いと言えるだろう。俺のような存在ならまだしも、普通の人間があのアンノウンのような動きに堪えられる筈も無いし。
 そんな風に考えている間にもアルトとアンノウンのドッグファイトは続いていき、アルトがバジュラ艦の時と同様にアンノウンの右足を破壊して機体を抑え込み……そこにミハエルのスナイパーライフルから弾丸が放たれる。その一撃は命中こそしなかったものの、近くを通りかかっただけである程度のダメージを与えたのだろう。そしてアンノウンはこれ以上の戦闘が無意味だと判断し、アルトの機体を振り切り、こちらへと……

「だよな、来ると思ってたよ!」

 その叫びと共にトルネードパックによって追加されたエンジンをフル稼働させ、スラスターを全開にして素早く難破船に……即ち、俺の方へと向かって近付いてくるアンノウンとの距離を詰める。

「愛、直撃!」

 精神コマンドの愛と直撃を使用し、機体上部にある2門のビーム砲のトリガーを引く!
 次の瞬間、一直線に伸びた2条のビームは、難破船に向かってガンポッドと呼ぶには不釣り合いな程の大きさのガンポッドを向けようとしていたアンノウンの右肩の周辺をその長大なガンポッド諸共に砕け散らせた。

「やったか!?」

 ある意味では、この一言がフラグだったのだろう。
 次の瞬間には、機体の右半身殆どが破壊されたというのに、強引にファイターへと
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