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転生とらぶる
マクロスF
0712話
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のか? 一瞬そうも考えたが、もしそうだとするのならフロンティア船団の近くにそれ程大きな犯罪結社なり秘密組織なりがあるという事になる。それを考えると、やっぱり修理したって方がまだ可能性は高いだろう。 とにかく……

「オズマ、救援に向かうが構わないな?」
『間に合うか?』
「伊達に高価で高性能なトルネードパックを装備しているって訳じゃ無いのを見せてやるよ」
『……そうだな、アクセルのトルネードパックなら間に合うか。俺のアーマードだと重すぎて間に合わないかもしれないからな。だが、こっちとしても一応応援には向かう。だからお前1人で奴を倒すとは考えなくてもいい。とにかく時間を稼ぐ事に専念しろ』
「了解した。ルカ、ゴーストで奴の牽制を頼む」
『分かりました! アクセル君、アルト先輩とミシェル先輩をお願いします!』

 ルカの声を聞きながら機首をアルト達のいる方へと返し、トルネードパックで追加されたエンジンを最大限に稼働させてその場から発進する。

「よりにもよってあっちに出るとはな。運が悪いと言うか何と言うか」

 トルネードパックで出せる最大限の加速を行いながらも、Gに関しては全く気にせず呟く。幸いまだICSは稼働していないが、それでも普通の人間ならかなりのGを受けている状態だ。もっともEX-ギアで耐G性能は上がっているから、それ以前のVFよりは大分マシなんだろうが。
 普段通りのアルトとミハエルなら、あの程度――というのはちょっと腕が良すぎるが――の敵と遭遇しても何とかなるだけの実力があるのは間違い無い。さっきのゴースト経由の映像を見る限りでは、個人としての能力では負けているが、それでも手が届かない程の差ではない。だが、今のあの2人は前日の誤射やそれに伴うやり取りの結果すこぶる仲が悪い。
 いつ自分を撃つんじゃないかと後ろに意識を向けながら敵に集中出来ていないアルトに、前日の誤射で縮こまっているミハエル。
 これで敵がアルトよりも腕の劣る相手ならこの状態でも何とかなったんだろうが……あいにくあのアンノウンはアルトよりも格上だ。近接戦闘にあまり適性の無いミハエルにしてみれば、近付かれた時点で終わりというレベルの。
 クランがまだ健在なら何とでもなったんだろうが、つくづく最初に落とされたのは痛かったな。いや、寧ろそれを理解しているからこそクランを一番最初に落としたのか?
 とにかく、アンノウンと激しいドッグファイトを繰り広げているアルトの集中を乱すのは不味いし、かと言ってクランは見ての通り生きているかどうかも分からない。となると……

「ミハエル、聞こえているな」
『ああ、勿論だ。で、お前さんがここに来たってことは俺は用済みって訳か?』

 確かにオズマの言っていた通り、妙に怖じ気づいているというか自虐的になってるな。

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