第二話 大角少佐!!柔の道の奥義を見よ!その六
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「それこそが再併合案だ」
「全く以てですね」
「それを止めてないと」
「俺達のこの手で今回も」
「駄目ですからね」
「あの半島は不要だ」
悪田部は実に簡潔に心から言い切った。
「非常にな」
「ええ、ですから」
「今回も」
「鈴木少佐を止めろ」
何としてもというのだ。
「倒せばボーナスは弾む」
「はい、わかってます」
「金と就職の為に」
それに加えてだった。
「後は今度はです」
「アイドルのDVD欲しいんですよ」
煩悩のことも忘れない二人だった、実に青少年らしく。
そしてだ、悪田部の横の伊藤を見て言うのだった。
「というかこの人誰ですか?」
「物凄い美人さんじゃないですか」
「胸でかいしタイトのミニから出てる脚なんて」
「目茶苦茶エロいですよ」
「お尻のラインも」
「髪も綺麗で」
それにだった。
「眼鏡がよく似合っていて」
「最高の美人さんじゃないですか」
「やっぱりこの人悪田部さんの」
「秘書さんですよね」
「そうだ」
その通りだとだ、悪田部も二人に答える。
「私の秘書の伊藤静香君だ」
「何か声優さんみたいなお名前ですね」
「お酒大好きな」
二人は彼女の名前を聞いてすぐにこう言った。
「色気のあるお姉さん役が得意な」
「胸が大きい役の多い」
「ご本人も凄くお綺麗で」
「演技もいいですよね」
「アニメ化の際の声優さんにお願いしたい位だ」
悪田部はシリアスな顔で二人に答えた。
「是非な」
「ですよね、アニメ化したら」
「この人の声はあの人ですね」
「絶対に」
「作者直々のリクエストで」
「そうだ、作者も決めている」
悪田部も言う。
「彼女の役はあの人しかない」
「それで俺達もですよね」
「若手の男性声優さんで」
「そっちでも人気爆発ですね」
「DVDも売れに売れて」
二人はそのまま取らぬ狸の皮算用に入った。
「そして俺達は人気スター」
「女の子達にキャーーキャーー言われて」
「腐女子にホモ同人誌とか描かれて」
「そっち方面でも人気になるんですね」
「そうなる為には打ち切りを回避することだ」
これが前提だった、それも絶対の。悪田部はそれを言って。
画面の方に顔を向けてだ、指差して叫んだ。
「そこの読者の君だ」
「おい、あんただ」
「あんただよ」
二人も画面の方を指差して言って来た。
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