第八十四話 リハーサルその十三
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「それでいいのよ」
「そうなんだな」
「お弁当でね」
「鉄板使うとそっちに注意がいくしな」
弁当以上にだ、美優はこのことはプラネッツの五人で行った夏の海の時にわかった。焼きそばを焼いた時にだ。
「お花を見ながら飲んで食べてだと」
「オーソドックスなお弁当でいいよ」
「そういうことか」
「そう、わかったわね」
「じゃあお花見はオーソドックスにいくか」
「そうした方がいいわよ」
「それじゃあな。お花見の時はな」
その時にと話してだ、そしてだった。
美優は母にだ、笑顔でこう言った。
「オーソドックスにいくよ」
「そういうことでね」
「ただ。お握りなんだな」
「お握りは欠かせないでしょ」
「確かにな、あれはな」
「お握りは日本人のソウルフードよ」
古来よりそうなっている、日本人はどれだけ豊かになろうともお握りだけは欠かせない。中に入れる具は色々だが。
「これだけはでしょ」
「そうなんだよな、実際な」
「お握りの美味しさは暴力よ」
こうまで言う母だった。
「あれはまさに無敵よ」
「だよな、敵なしだよな」
「お花見でも食べないと」
「だよな、じゃあ」
美優もお握りを作ることにした、お花見の時は。そうした話をしてだった。
まずは明後日のライブのことを考えるのだった、それはもうすぐ目の前だった。
そして当日になった、すると。
部長がだ、朝練の時に一同に言った。
「準備万端整ったわね」
「はい、後はですね」
「卒業式に出て」
「卒業式ではまずはね」
「まずjは?」
「まずはっていいますと」
「身体を冷やさないことよ」
これが第一だというのだ。
「春になってもね」
「まだ寒いからですね」
「それで」
「そう、冷やさないことよ」
こう部員達に言うのだった。
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