第肆話『プロローグ 再び湘南』
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いってもまだまだ寒いなぁ…」
澪のアパートからの帰り道。寒さで少し身体を丸めながら歩く。昼間が結構暖かくて薄着だったのをかなり後悔している。
まあ、アパートから家まで約10分くらいだったからいいか。けど本当に近いな、おい。
鍵を開けて中に入る。中には段ボールの山。まあ、これは明日片付けるとして、とりあえず布団とコーヒーメーカを出しとくか。
ピンポーン
突然チャイムが鳴った。
「(誰だ?こんな時間に…)は〜い」
不審に思いながら玄関に行き、扉を開けた。
Side愛
ガチャ――バタンッ
隣から聞こえてきた音でアタシは窓から隣の家を見る。一階の電気が着いて影がゴソゴソと動いている。
それを見た瞬間アタシは走り出していた。
「ハァ……ハァ……」
そんなに距離を走ったわけではないのに変に上がって、肩で息をする。
「すーはー……すーはー…」
深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。
「……よしっ」
意を決してチャイムに手を伸ばす。そして―――
ピンポーン
押した。
「はーい」
中から聞こえてくる少し低くなっているけど懐かしい声。アタシの胸はいっきに高鳴った。
Side雄介
ガチャ
扉を開けるとそこには少女が立っていた。目は少しツリ目だけど綺麗な金髪整った顔立ち、一瞬見たときは解らなかったが、すぐに誰なのか解った。
「愛………か?」
「オ……オウ…」
そう、その少女は間違いなく俺の従妹『辻堂愛』だった。約十年ぶりの彼女は凄く魅力的になっていた。
「お…おかえり。ユウ」
「……ただいま、愛」
こうして俺達は再会を果たした。まあ、まだまだ語らなければいけないところは沢山あるのだがそれはまた別の機会にってことで…。
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