第肆話『プロローグ 再び湘南』
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◇◇◇◇◇
「ぷは〜あ!!疲れた!慣れないことはするもんじゃないなぁ」
不良に絡まれてから少し早足で澪のアパートに向かい、着いてから大きく息をはいた。
「ゆうさんがあんなことしなくても私が何とかしたのに」
「出来るだけ穏便に済ませた方がいいだろ?メンチきるだけで回避出来るならその方が良い」
「それは…そうなんですけど」
「ま、そんなことよりさっさと片付け済ませようぜ」
「……そうですね」
〜数時間後〜
「だいたいこんなもんか」
「うん」
部屋自体はそんなに広くないのに結構時間かかったな。
「お前、どんだけ荷物持ってきたんだよ」
「………」
まあ、恐らく澪が用意した訳ではなく澪パパが娘の為を思って用意したのだろう。
「まあいいや、とりあえず晩飯の買い物でも行くか」
「そうですね。でも、今日くらいは店屋物でもいいんじゃないですか?」
「そうだな………なら、あそこに行くか」
◇◇◇◇◇◇
「う〜んと、確かここら辺だったんだけど……」
「あの、ユウさん。何を探しているんですか?」
「ああ、惣菜屋」
「惣菜なら、商店街にもありましたけど」
「商店街のも美味いんだが、コッチのは特別なんだ。確か名前は『孝行』だっけな」
昔、母さんに何回か連れてきてもらったことがある。あそこの天ぷらとかお新香とか絶品なんだよな。
しかし、場所が解らない。やっぱり、小さい頃のうろ覚えの記憶だとこうなるよな。
「(しゃーない、誰かに聞くか。ちょうどあそこに同い年くらいの奴が居るし)すいませ〜ん」
「はい」
「あの、この近くに孝行ってお店ありませんか?」
「はい、知ってますよ。俺の家の近所なんでよかったら案内しましょうか?」
「本当ですか。ありがとうございます」
「(よっしゃー、ラッキー!やっぱり聞いてみるもんだな)」
それから、通行人A(仮)と共に孝行にむかって無事に惣菜を買うことが出来た。ちなみに、孝行のおばちゃんは俺のことを覚えていてくれた。
その後、澪の家で晩ご飯を食べて俺は家に帰ることにした。
「それじゃあ、ユウさん。明日手伝いに行きますから」
「ああ。まあ、テキトーな時間に来てくれればいいからな。んじゃ、お休み」
「はい、お休みなさい」
◇◇◇◇◇◇
「うう〜、さぶっ。三月って
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