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SAO─戦士達の物語
MR編
百三十六話 強行突破
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と唸ると、リョウはキリトに問う。

「確か、戦騎馬の盾(イージス・チャリオット)の連中だったよな?」
「ああ、ユイ」
「はいパパ」
ココ最近、ALOのアインクラッド攻略に置いて一つ、噂になっている問題があった。とある大手の攻略ギルドによって、ボス攻略が専横されていると言うのだ。
キリトの言葉に答えるように、キリトの掌の上に乗ったユイが、ネット上の情報を纏めた説明を始めた。

「現在攻略を行っているのは、主にアインクラッド攻略をメインとした大型ギルド、戦騎馬の盾(イージス・チャリオット)を中心とした攻略ギルド連合ですが、現在攻略パーティの固定割合が少々高いです。具体的には、以前ママ達が中心になって攻略を行った第21層攻略作戦以降のデータを見てみると、フィールドボス等のネームドmob攻略の殆どの攻略メンバーが、戦騎馬の盾メンバーで構成されています。また、インターネット上でも彼等のやり方には少々不満を覚えている所もあるようで、他のギルドや攻略パーティの偵察を当て馬に、盗み取るような攻略をしている等と言う噂も経っています」
「ふーん……」
一息に話し終えたユイをキリトが指先で撫でるのを見ながら、リョウが腕を組んだ。

「ユイ、そいつ等、一回で攻略成功してんの?」
「え?あ、はい。データを見ると……はい。一度での攻略成功例は多いです」
「ボス部屋に入らずに、ボスの動きを知る手段ってのは有るよな?」
「はい、主に闇魔法に属するもので、盗み見(ピーピング)やそれに属するアイテム、スキル等を使用すれば可能です。でもそれには……」
「そいつ等にばれないようにその魔法を掛ける必要がある。ユイ、ボス部屋前で、そのギルドメンバーと接触したって話は無いか?」
「え?えっと……いえ、そう言う情報は……」
「まぁ無いか。けど……」
「可能性はあるなぁ……」
苦笑して方をすくめたキリトに、リョウがふん、と鼻を鳴らす。

「?」
隠蔽(ハイディング)系魔法で隠れながら、ボス部屋前での再支援魔法(リバフ)の時に紛れ込ませる形で盗み見(ピーピング)。その後そいつ等が撤退してから即メンバー集めて戦闘っと。大方そんなところか」
「あぁ」
元来、ALOのアインクラッドボスと言うのはSAO時代に比べて非常に強化されてるのが特徴の一つである。其れがどう言う事かと言うと、詰まる所「偵察なしで一発クリア」等「ほぼ不可能」な筈なのだ。にもかかわらず、やたらしょっちゅう一発クリアすると言うのは、どう考えてもおかしい。恐らくネット上の噂は其処まで間違ってはいないのだろう。

「ったく小狡い事考えてくれちゃってまぁ……」
「別にそう言う事しても、何れはばれるけどな……うーん、今回もすると思うか?」
「十中八九するだろ。そういう連中は一回成功すると味を
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