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Ball Driver
第三十八話 カーテンフォール
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る。

「楽しかったなぁ。8-0からあわや逆転まで追い詰めるなんて、私が脚本でも考えないストーリーだよ。最後までどうなるか分からなくて、ハラハラして……演じながら、観客をしてる気分だった。自分達自身にここまでドキドキしたこと無かったよ。……ホント、すごくすごく楽しかった。みんなにありがとうを言わなくちゃ……」

ここで紗理奈は、権城が突っ立ったまま動かない事に気づいた。両手で顔を覆って、激しく咽び泣いていた。紗理奈は片付けの手を止め、権城に歩み寄って、しっかりと強く抱き締めた。

「……ありがとう権城くん。君の力が無いと、ここまでは来れなかったよ。」
「すいません……すんません……」
「謝るな。……君の夢の力に、私は本当に期待してるよ。来年こそは、夢、叶えてね。ずっと応援してるから……」

権城は紗理奈の胸の中で泣いた。
紗理奈は微笑みながら、権城をずっと抱き締めていた。





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