38話
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とエルザムの総合値を考えて、カザハラ所長には対抗できるであろう機体に覚えがあったんですよ。」
「あるのか!」
「あるにはありますが、問題もあります。」
「どんな問題だ?」
その質問に対して、カザハラ所長を見てしまいます。
カザハラ所長は私の視線を受けて、サッと顔を反らしましたが、その態度に私以外の人の視線が集中します。
「どうしたのだ。カザハラ所長?」
「いや、まあ、何でもない。」
「簡単ですよ。その問題にカザハラ所長も関わっているのですから。」
「は〜〜、親父がか!?」
「ええ、記憶にありませんか?三輪車か、自転車にロケットエンジンか何かを搭載した物を誕生日プレゼントにもらった事を。」
イルム中尉はもの凄く嫌そうな顔をして、私に訴えて来ます。
「嫌な事を思い出させるな!」
「それと同じような事をしたのですよ。私の予備機にする事を聞いた4人が中に乗っている人間の事を考えずに改造したのですから。ねぇ、セシルさん。」
今まで知らない顔をしていたセシルさんに話を振ります。
「わ、私は最初止めました!」
「最後の方はノリノリで改造してたとロイドから聞きましたが。」
「そ、それは・・・・・。」
「というわけです。」
「つまり、そのPTは・・・。」
「そうですよ。PT版、ロケットエンジン付きの自転車です。」
「ラ、ライ、悪い事は言わねぇ。ゲシュペンストの方を借りよう。」
「リュウセイ、悪いが黙ってくれ。それで、性能は?」
リュウセイの言葉を無視して、ライが性能を聞いて来ました。
「ジェイルとロイド、セシルさんが改造しているところにこれからの事で私達の本拠地に来ていたカザハラ所長が、ノリと勢いで予算とパイロットの事を無視して改造してくれたので性能は空戦に限定したらの話ですが、私のウプウアウトを超えますよ。その分、私やリュウセイなどの念動力者を除けば扱いずらい機体になっていますよ。それにパイロットの事を考えていませんから負担は大きいですよ。」
その事を話すとカザハラ所長が反論します。
「リミッターを外さなければ問題ないぞ。」
「そのリミッターですが、ジェイルが関わっているだけで信用できなくなるのは私だけではないはずですよ。外からのコマンドで解除されるとか。」
「あ〜、それはありそうだな。実際にあの短期間でビルトラプターにあれだけの細工が出来たんだからな。」
「ジェイルさんの行動には困ったものです。」
そうセシルさんが言うとジェイルの事を知っている4人はタメ息をついてしまいます。
その後に、ライに話し掛けます。
「リュウセイを除けば、あの機体に乗るのはあなたになるのでしょうからどうしますか。」
「いいだろう。乗らせてもらう。」
「ラ、ライ!」
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