空に太陽がある限り!
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る必要も義務もないよ…このままルビスちゃんのお力で、俺等をアリアハンへ送ってくれないかな?」
此処に来てラダトームのお姫様を懐妊させた事に負い目を感じたオルテガが、ラルス1世との対面を避けようとルビスにアリアハンへの帰還を促す…
「あ、あの………その………出来ません…………」
だがルビスは戸惑いがちにアリアハンへの帰還を拒絶した。
「あ゙…何でさ!?」
「あの…それが…」
少し不機嫌なオルテガの問い掛けに、身を縮めて言い辛そうにするルビス。
「どうやら…ゾーマを倒した事により…アリアハンのある世界と、アレフガルドとの接点が失われ…い、行き来が出来なくなったようです……………」
「「「…………………えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!?」」」
ルビスの言っている意味が一瞬理解出来なかった一同…ややあって驚愕の声を上げる。
「ちょ、待て!まさか僕等もグランバニアへ帰れなくなったって事は無いよな!?」
「そ、それは安心してください。リュカ達の世界にはマスタードラゴンという神が存在し、彼と連絡を取る事で双方向からゲートを繋げる事が出来ます。従って帰還は可能です」
力強い瞳でリュカを見据え、元の暮らしへの帰還を約束するルビス…
だがオルテガやアルル等へは視線を合わせられないで居る。
「ルビス様…何とかならないのですか?アリアハンにはお爺ちゃんを残してきたんです。家族揃って無事を伝えないと………」
「ごめんなさい…私だけの力ではどうにも…た、魂だけなら送れるんですけど…」
「魂だけ?ねぇルビス…それって『転生』ってヤツか?」
自分は帰れると言われ安心していたリュカだが、ルビスの説明に気になる点があったらしく、アルル等への説明を遮って質問をぶつける。
「そうです転生と呼ばれてますね…よくご存じですね!?」
「あぁ…うん。経験者だから!」
「え?父さん、経験者って…」
今度はティミーが、リュカの一言に問い掛けをする。
「ん?…うん。僕は転生者だ!以前は別の世界で違う人生を送っていたけど、どういうワケだか分からんけど、パパスとマーサの息子…リュカとして生まれ変わったんだ。だから見た目より人生経験豊富です!」
遂に自身が転生者だと証すリュカ。
「か、母さんはご存じだったんですか!?」
いきなりのカミングアウトで動揺するのは息子のティミー。
「知っていたわよ…でもそれが何?リュカはリュカでしょ。どんな人生を送っても、貴方の父親に変わりはないでしょ!?」
事前にビアンカにだけは打ち明けていたリュカ…
それが功を奏したのか、動揺する一同(マリーは除く)に落ち着きを取り戻させた。
「あはははは…これで分かったろティミー。僕は大した人間じゃないんだ…グランバニアの治世も、前世の記憶をフル活用しているだけ
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