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戦国異伝
第百七十四話 背水の陣その三
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「我等も早いうちに川を渡るぞ」
「わかりました」
 森も応えた、そしてだった。
 信長は十万の大軍を急がせた、その速さはこれまでより遥かに速かった。それはまさに風の如きであった。
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