第十八話 姉妹の力その十六
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
黒蘭もだった、ここで薊に言ってきた。
「少し考えが変わったわ」
「じゃあ黒蘭ちゃんもか」
「ええ、宜しくね」
無表情だが、だ。薊と裕香に言うのだった。
「これからは」
「それじゃあな」
「ただ、仲間ではないから」
友人であってもだ、鈴蘭はこのことは強調した。
「戦いは別々になるわね」
「まああたしは違う考えだけれどな」
今もだとだ、薊は鈴蘭にこのことは確かに言った。
「それでも今はな」
「これ以上は言わないのね」
「そうするよ」
一度にしつこく言っても逆効果だ、こう判断したからだ。
「またな」
「私も」
裕香も姉妹に言った。
「宜しくね」
「ええ、裕香ちゃんともね」
「お友達になりましょう」
二人は裕香にも答えた。
「それじゃあね」
「これからも」
「うん、寮にも遊びに来てね」
こう話してだ、そしてだった。
四人は互いに友人になった、そうして。
裕香がだ、話が一段落したところで薊にも言った。
「じゃあ薊ちゃん」
「ああ、寮に帰らないとな」
「門限に遅れたら怒られるから」
「暫く外出止めだよな」
寮から出られなくなる、学校と部活はともかく休日も寮から出られない。寮での罰則では非常によくあるものである。
「それでその間ずっと掃除で」
「そうなるからね」
「もう帰ってな」
「うん、そういうことでね」
「それじゃあな」
薊は裕香と話してから姉妹にも顔を向けて言った。
「またな」
「明日ね」
鈴蘭が微笑んで挨拶をしてだ、そうしてだった。
薊と裕香は姉妹と別れそれから寮に帰った、幸い二人は間に合ってだった。外出止め等の罰則からは逃れられた。
第十八話 完
2014・5・18
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ