暁 〜小説投稿サイト〜
雲は遠くて
43章 短くても美しく燃えること
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
だ19歳だから、飲酒ができなかった。

 グレイス・ガールズのメンバーでは、べーシストの平沢奈美が、1994年10月2日
生まれで、まだ19歳である。

 岡昇は、グレイス・ガールズのパーカッション(打楽器)の担当をしっかりと確保していて、
メンバーと同じギャラ(報酬)をもらっているのだから、超ラッキー!と岡自身も感じている。

「詩織ちゃんは、やっと、ビールも解禁ね!」といって、清原美樹は、大沢詩織と
ビールのグラスを乾杯する。

 大沢詩織は、1994年6月3日生まれで、20歳になったばかりである。

「美樹さんみたいな、お酒が上手に飲める女性を目標にして、お酒を楽しみます!」

「まあ、詩織ちゃんにそういわれるって、とても光栄だわ」

 その詩織と美樹の会話に、みんなもわらった。

「それにしても、おれには不思議でしょうがないことがあるんですよ」と岡昇はいう。

「岡ちゃん、何なの?その不思議なことって」とグレイス・ガールズのドラム担当の、
菊山香織が、聞き返す。菊島は1993年7月26日生まれ。

「たとえば、香織ちゃんは、森川純さんという、いい人がいるじゃないですか!
美樹ちゃんには、松下陽斗(まつしたはると)さんがいるし、
詩織ちゃんには、川口信也(かわぐちしんや)さんがいて、
麻衣ちゃんには、矢野拓海(やのたくみ)さんがいるし、
奈美(なみ)ちゃんんは、上田優斗(うえだゆうと)さんがいるでしょう」

「岡くんにだって、南野美菜(みなみのみな)さんていう、ステキなヒトが
いるじゃないの。でも、それで、何が不思議なの?」

 グレイス・ガールズのギターリストの、水島麻衣はそういった。
麻衣は1993年3月7日生まれ。

「グレイス・ガールズのみなさんが、日に日に、キラキラと輝くような、
オーラ(雰囲気)を発しているというか、フェロモンを発散している女性に
なっていくので、それが不思議なんですよ!」

「まあ、岡くんって、正直なんだから!わたしたちが、美しくなっているって
ことが、不思議なのね!うふふ、ありがとう!」

 と美樹は、色っぽく、いたずらっぽく、岡に微笑(ほほえ)む。

「そういわれてみれば、わたしたち、ちょっとの間に、やけに、
女っぽくなって、お色気も出てきたのかもね!これも恋したり、
愛しあっているからかしら?」

 菊山香織がそういうと、みんな、声を出してわらった。

「さあ、そろそろ、わたしたちのライブの時間よ。
初めは、新曲の 『短くても美しく燃えること』やりましょうね!」

 美樹がみんなにそういった。

 グレイス・ガールズのメンバーと岡昇は、拍手につつまれる中、
ゆっくりとステージに上がった。

 『短くて
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ