第146話
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ら『醜いアヒルの子』の本を発見したのか、そちらに夢中になっている。
それらを確認した一方通行は小さい声で話しかける。
「どォいう事だァ?」
「さっきの奴の演出だろうと考えているが、違うぞ。」
完璧に考えを読まれている事に気味の悪さを感じる、一方通行。
それらを無視して麻生は話を続ける。
「警備員が原因不明だが次々と昏倒しているんだ。」
「あァ?」
「言葉通りだ。
俺もあそこに向かうまで、何人か目の前で倒れられたからな。
調べている見ると、一時的な仮死状態に近い状態になっていた。
原因は分からないがな。」
「・・・・・・・」
つまり非常事態に警備員は動かないという事だ。
この状況だと風紀委員も同じような状況の可能性がある。
『猟犬部隊』は警備員などに見つかるほど馬鹿ではないだろうが、これでは相手側はほとんど自由に動く事が可能だろう。
それは、一方的に追われる側にいるということだ。
現状を把握した一方通行は小さく舌打ちをして言う。
「てか、お前らはどォしてあの場面に来たンだよォ?」
さっきから軽く気になっている事を一方通行は聞く。
インデックスがいる手前、不用意に『闇』の話はできない。
麻生は巻き込んでもいいと思っているが、インデックスはこちら側に来てはいけない側の人間だ。
あの少女と同じだ。
だから、あまり『闇』とは無縁の話をする。
「私はこれを返しに来たの。」
そう言ってインデックスは袖の中にごそごそと手を突っ込む。
「ほらこの最新鋭日用品!
こんな大事な物を預けっ放しにしちゃ駄目なんだよ!
困っていたでしょ、でもこれでもう大丈夫なんだから!!」
「馬鹿じゃねェのかオマエは!?
こンな使い捨てでなおかつグシャグシャに丸まったポケットティッシュなンざ返してもらっても迷惑だ!!」
え、そうなの?、とインデックスはビニール袋に包まれたポケットティッシュを、小さな手で真っ直ぐ伸ばし直し始めた。
一方通行はうんざりした顔をして受け取り、麻生はさっきあれほど怒られたのに納得しかないようだ。
その隣にいる麻生に視線を向ける。
「俺は誰かさんが、打ち止めァァああああああああああああああああああああッ!!、心の底から吐き出したようなセリフが聞こえてな。
恥ずかしい場面でも見えるのかと思ったら、結構ガチな場面に出くわしてな。
とりあえず助けた。」
「そうだ、あなたが捜していた迷子の人見つかった?」
「ンや。
またはぐれちま
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