第六十一話 Jungle Maze
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最強のイレギュラーハンター・シグマが反乱を起こしたのもあるのだろうが…。
元々イレギュラー=処分の鉄則を掲げるイレギュラーハンターは無害なレプリロイドからも恐れられていた。
横暴なハンターの取り締まりに不満を持つ者も少なくない。
ローズレッド「僕はここを出ていくつもりはない。ここは僕が生まれた場所、僕の家だ。どうしてもここから退かしたいなら僕を処分すれば?」
ルイン「え…?」
他人事のように言うローズレッド。
恐怖も憎しみもなく、彼の声は淡々としていた。
ローズレッド「さっさと撃ったら?今までもそうしてきたんでしょ?」
ルイン「違う!!」
ローズレッドの言葉にルインは叫んだ。
ルインの叫び声にローズレッドは思わず目を見開いた。
ルイン「私は…私や私の仲間は望んでレプリロイドを倒したことなんてなかった…どうしてレプリロイド同士戦わなきゃいけないの?私は…私もエックスも戦いなんて…嫌なの…」
血を吐くような声で言うルインにローズレッドは口を開いた。
ローズレッド「………甘いよ。その甘さがいつか命取りなるよ。」
ルイン「うん、分かってる。でも嫌なの…罪のないレプリロイドを倒すのは嫌……」
2人の会話が続き、いくばくかの沈黙が流れ…ローズレッドはある物をルインに渡す。
ルイン「これ…DNAデータとカードキー?」
ローズレッド「僕のDNAデータとこの奥にある扉を開けるためのカードキー。部屋はパワーアップパーツを造るためのラボになっていてこの施設のレプリフォース兵士用のパワーアップパーツがある。いくつかは大戦の影響で壊れちゃったけど使えるのもいくつかはあるはずだ。」
ルイン「いいの…?」
ローズレッド「ああ、僕は今まで処分される気持ちしか考えたことなかったけど…処分する人達も苦しいんだって知った…あんたみたいなハンターがいて、嬉しかったよ…言い忘れてたけど、ここのイレギュラーはシグマウィルスと融合して生まれた僕を敵とは認識しないんだ。だから攻撃される心配はないし、ウィルスに感染することもないから大丈夫だよ。コロニー落下も防げたから、ここで穏やかに暮らしていくさ…じゃあまたね、あんただったら遊びに来てもいいよ」
ローズレッドは微笑し、手を振りながらジャングルの奥へと消えた。
ルイン「ありがとう…」
ローズレッドの後ろ姿を見ながらルインは感謝の言葉を囁いた。
ローズレッドから貰ったカードキーを使い、ラボに入ると、大量のパワーアップパーツがあったが、大戦の影響で壊れており、使えそうなパーツは少ししかなかった。
自分達でも
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