第六十一話 Jungle Maze
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のはフットパーツじゃ。ガイアアーマーのフットパーツは機動力の向上こそ無いが、脚部の耐久力を極限まで上げる事で如何なる悪路をも突き進む事の出来る特性を持つ。ファルコンアーマーと使い分ける事でいかなる地形にも適応可能となるはずじゃ。この力を以ってこの未曾有の危機から何としても世界を救ってくれるよう、エックスに伝えて欲しい』
ルイン「あ、はい…」
ライト『それから…』
ルイン「?」
ライト『私の息子を頼んだよ…ルイン』
そう言い残すとライト博士は例によってパーツファイルをルインに渡すと姿を消す。
ライト博士の言葉の意味に気づいたルインは赤面しながらパーツファイルをハンターベースに転送する。
そして再び、ジャングルを駆け抜ける。
一番奥の部屋に入ると薔薇の花びらが舞う。
ルイン「うわあ…」
華麗な花びらの舞に思わずルインは見取れてしまう。
「誰…?」
ルイン「え?」
奥から聞こえてきた声に反応すると、薔薇型のレプリロイドが立っていた。
ルイン「えっと…君がスパイク・ローズレッドなの?」
ローズレッド「そうだよ。あ、あんたもしかしてルインって人?」
屈託なく微笑みながら歩み寄ってくるローズレッドに話が通じそうだと安堵したが、少し疑問が生じた。
ルイン「君はシグマウィルスの影響を受けないの?」
シグマウィルスが蔓延するこの施設内にいてもローズレッドは正常そのものだ。
ローズレッド「それは僕がこの施設の植物とシグマウィルスが融合して誕生したレプリロイドだからさ、つまり僕は生まれながらにシグマウィルスの抗体を持っている」
ルイン「…そうなの?ローズレッド、悪いことは言わないから早くここから出た方がいいよ。ここはイレギュラーの巣窟と化してるんだから」
ローズレッド「心配してくれてるの?」
ルイン「当たり前でしょ?生まれはどうあれ、君自身はイレギュラー認定されるようなことを何もしてないし」
ローズレッド「イレギュラー認定ね……そのイレギュラーって判断は勝手すぎない?」
ルイン「え?」
ローズレッド「だって、本来同志であったレプリフォースさえも些細な誤解からイレギュラー認定してしまったんだろ?」
ルイン「ち、違うよ!!あの時はイレギュラー認定が早過ぎて……レプリフォースの軍人達は誇り高い人達ばかりだったから…」
ローズレッド「……イレギュラーハンターは怖い奴らばっかりだよ。噂通りに抵抗したら殺されそうだしね」
ルイン「そ、そんな…私達は」
最近イレギュラーハンターに対する目が厳しい。
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