暁 〜小説投稿サイト〜
雲は遠くて
37章  川口信也の妹の美結(みゆ)、やって来る (1)
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
美結(みゆ)の写真を見せてもらう。
そして仰天(ぎょうてん)したのだった。予想もしていなかった、
とびきりに美しい魅力のあふれる女性が、その写真の中で、
竜太郎に微笑(ほほえ)みかけていたのだから。

 竜太郎はその場で、信也を説得し始める。

 「美結(みゆ)さんほどの、人の心を引きつける力のある女性は、
100万人に1人いるか、いないかの、すばらしい女性ですよ。
信じられないくらいだけど、これは確かなことです。
そんなオーラ(雰囲気)を美結(みゆ)さんは確実に出している。
もしできることならば、うちのエターナルで働いていただきながら
でもいいですから、ぜひ、うちの芸能プロダクションのクリエーション
に入っていただきたいのです。つまり、美結(みゆ)さんは、
いますぐにでも芸能活動を始めるべきだと、おれは感じています。
美結(みゆ)さんは、そんなすぐれた逸材(いつざい)です。
抜きん出ています。すばらしい美貌(びぼう)の持ち主なんです。
おれとしては、このまま、(ほう)っておけないのですよ」

 信也は最初、笑うだけで、その話に本気にはならなかったが、
情熱をこめて語る竜太郎の言葉が、真剣そのもの本気なので、
「じゃあ、美結(みゆ)に話してみます」と竜太郎に返事したのだった。

 美結にこの話をしたら、美結は「わたしもお兄ちゃんみたいに、
本当は自分の夢を追いかけてみたいの。だから、この機会に、
ぜひ竜太郎さんには、1度お会いしたいわ!」
という返事で、きょうのパーティーが実現したのであった。

≪つづく≫
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ