アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第一話 猥雑の街からの始まり
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れる。
「≪ラグー・ラビットの肉≫っていう、S級食材を手に入れたから、これからアスナと二人っきりで食べるらしいよ」
「ち、ちょっと、ルナ!!」
二人っきりという言葉を強調して言うルナの言葉を聞いたアスナが顔を真っ赤にして焦ったようにルナにつかみかかる。しかし、ルナは持ち前の華麗かつ見事な体さばきでそれをよけている。
「なるほど、これから夜のデートですか」
「いや、待て、違うぞ!絶対何か誤解してるだろ!!」
妙に納得がいった、というようなソレイユに焦りながら誤解を解こうとする。
それを聞いたソレイユは妙案を思いついたような表情でキリトに言った。
「ほう、誤解か」
「そ、そうなんだ、決してやましいことなんか考えてないからな」
「ふーん、そうか。なら、俺とルナが一緒について行ってもいいんだな?」
「あ、当たり前だろ。そんくらい・・・へっ?」
ソレイユの言葉を聞き呆然とするキリト。それはアスナも同じでルナにつかみかかろうとする格好で固まっている。対してルナはソレイユの言わんとすることが何となく察しがついたため、驚いた様子もない。
ソレイユはアイテムウインドウを可視モードにし、キリトたちに見えるようにアイテム欄の一部を見せた。そこにはS級食材と思われるものがいくつも並んでいた。
「・・・・・なぁ、なんでこんなにあるんだ?」
「ん〜、秘密」
再び呆然とするキリト。それとは別のところでつかみかかろうとした手を休めアスナがルナに聞いていた。
「ね、ねぇルナ。彼っていつもああなの?」
「ん〜、そんなことないよ?」
アスナの問いに答えるルナではあるが、その返答はなぜか疑問形であった。
「まぁ、なんにせよ。今日はこの四人でささやかなパーティーといきましょうか」
そのソレイユの声で我へとかえるキリトとアスナ。いざ、パーティーへ、と思った矢先にエギルから待ったがかかった。
「な、なあソレイユ。オレにもな?な?」
「ん〜、悪いなエギル。今回は無理だ」
その言葉で、再びこの世の終わりというような表情をしているがソレイユは背を向けキリトに問いかけた。
「で?どこで調理すんの?」
「あ、ああ。アスナの家でってことになってる」
「そうか、じゃあ、アスナ。案内よろしく」
「え、ええ、わかったわ」
アスナがそういうと歩き出し残りの三人もそれについていく。
目指すはアスナのホームがある≪セルムブルグ≫。
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