アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第一話 猥雑の街からの始まり
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いえば、何よシェフどうこうって?」
顔を真っ赤にして、ルナを開放しながらアスナはキリトに聞いた
「お、そうだった。お前いま、料理スキルの熟練度どのへん?」
その質問にアスナは不敵な笑みを滲ませた。
「聞いて驚きなさい。先週≪完全習得≫したわ」
「なぬっ!」
その言葉を聞いてキリトは驚いた。
しかし、キリトはアホかっという顔をしている。それを見たルナは苦笑をしている。
「・・・・・・その腕を見込んで頼みがある」
キリトが手招きをして、自分のアイテムウインドウを可視モードにして見せる。それを見たアスナは驚きで目を丸くし、ルナは感心したようにつぶやいた。
「うわっ!!こ・・・これ、S級食材!?」
「おお、よくゲットできたね!」
「取引だ、アスナ。こいつを料理してくれたら一口食わせてやる」
キリトが言い終わる前にアスナがキリトの胸倉をがしっ、と掴みながら口を開いた。
「は・ん・ぶ・ん!!」
思わぬ不意打ちにキリトがドギマギして「あ・・・あぁ、わかった」と了承した時を見計らってルナが茶化しに来た
「なかいいね、お二方?」
それを聞いた途端、アスナとキリトは弾けるように離れる。
それをごまかすかのようにキリトがエギルの顔を見上げて言った。
「悪いな、そんなわけで取引は中止だ」
「いや、それはいいけどよ・・・。なあ、オレたちダチだよな?な?俺にも味見くらい・・・」
「感想文を八百字以内で書いてきてやるよ」
「そ、そりゃあないだろう」
この世の終わりという表情をしているエギルにつれなく背を向け歩き出そうとした途端、キリトのコートの袖をアスナがつかみ聞いた。
「でも、どこで料理するつもりなの?」
「あ・・・・」
忘れていたかのように呟くキリト、どうやら当てがないようである。
それを察したのかアスナが呆れながらキリトに提案を持ちかけた。
「どうせ君の部屋にはろくな道具もないんでしょ。今回だけ、食材に免じて私の部屋を提供してあげなくはないんだけど・・・」
サラリととんでもないことを提案するアスナだが、その表情はすぐれなく、申し訳なさそうにルナのほうを見ている。
「私のことは気にしなくてもいいよ?」
「で、でも・・・」
アスナの視線に気が付いたルナは気にするなというが、それでもアスナは食い下がってくる。どうやってアスナを説得するか考えていたら、長髪の男が我慢の限界といった感じで叫んだ。
「ア・・・アスナ様!こんなスラムに足をお運びになるだけに留まらず、素性のしれぬやつをご自宅に伴うなどと、と、とんでもない事です!」
それを聞いた途端、ルナは額に手を当て溜息を吐き、アスナは相当うんざりした表情で
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