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雲は遠くて
32章 美樹と真央、恋愛を語りあう (3)
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よ、真央」

「ねえ、美樹ちゃん、わたしのこの問題って、どうしたらいいのかしら?」

「真央ちゃんにとって、大切な人を、真央ちゃんが真央ちゃんらしく、守っていけばいいのかな?新井竜太郎(あらいりゅうたろう)とのつきあいがダメということもないだけど。二股(ふたまた)かけたって、うまくいくわけがないと思うのよね。こういう場合も、フロイトの説にあてはめれば、わかりやすいと思うの。スーパーエゴ、超自我の、道徳心や良心が大切になるんじゃないかしら」

「スーパーエゴかあ、わたしのスーパーエゴって、なんだか、(たよ)りないきがする」

「そんなことないわよ。真央ちゃん。みんな、似たり寄ったりだわよ。イドも大切だし、エゴも大切、スーパーエゴも大切で、それらのバランスを大切にしてゆけばいいのよ。真央もわたしも、小悪魔的なくらいでいいんだから、元気に楽しくやってゆければいいんだと思うわ」

「そうよね、美樹。美樹と話して、ずいぶんと、気が楽になったわ」

 そんな恋愛談義に、ふたりはわらったりしていると、ちょうど1時には、グレーのジャケットにジーンズのチノパン姿で、松下陽斗(まつしたはると)が、「よお、楽しそうだね」といって、店内に入ってきた。

そのあと 1時5分頃には、ネイビーのカーディガンにジーンズで、野口翼(のぐちつばさ)も、 「やあ、みなさん」といって 笑顔をふりまいてやってきた。

 4人は、(ほか)の客も多くいる カフェの2階のテーブルで、和気あいあい、わらい声の絶えない、楽しい時間を過ごした。

≪つづく≫ --- 32章 おわり ---
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