30章 エタナールの兄弟、竜太郎と幸平 (2)
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30章 エタナールの兄弟、竜太郎と幸平 (2)
「言いたいヤツには、言わしておけばいいのさ。
それにしても、
おやじ、モリカワの経営理念を見習って、
本気で、社員の待遇改善を
考えてゆくつもりなのかな?
モリカワのように、有給休暇の完全消化の体制や、
完全週休3日制なんてのを、目標にしたら、
経営の体制を、抜本的に変えないと無理だってば!
なあ、幸平。
おやじは、人が良すぎるよな。
モリカワなんて、エタナールの、10分の1(じゅうぶんのいち)
の 売り上げなんだぜ。
そんな小さな会社に、ペコペコするのは、どうかと思う」
「ははは。でも、おれさまは、大企業なんだって、
偉ぶって、独裁的な社長や、裸の王さまよりも、
ああして、腰が低い方が、おれは好きだけど。はははっ」
「まあな。はははっ。それはそうと、きょうのパーティーには、
最近、タレントを始めた、おれの好きな、
小川真央が来てくれるんだ。
おれ、彼女と、絶対に、つきあってみせるから・・・」
「兄さんは、ほんと、女好きで、プレイボーイだよね。ははっは」
「そう、あきれたように、笑うなって!
だって、幸平は、なんのために、仕事して、
がんばってるの?人生を楽しむためだろう?
世のため人のためもいいけれど、
それは、仕事で決めればいいことだろう。
個人的には、迷惑かけない範囲で、楽しむべきなのさ」
「まあ、そうだね」
「幸平だって、美咲さんを諦めることはないぞ。
恋愛は、基本的にバトルのようなもの、
勝つか負けるかのゲームのようなものじゃん」
「ああ、そうだね」
周囲も、イケメンと認める、兄弟は、
ちらっと 眼を 見合わせた。
イタリアン・レストラン、青山エリュシオン・ハウスの、
メイン・ダイニングからは、緑の豊かな庭が 眺められる。
その広い窓からは陽光がふりそそいでいる。
天井には いくつもの シャンデリアが 煌く。
白いテーブルクロスの四角いテーブルには、
肘掛けのついた 紅い椅子が、
四脚の置かれてある。
モリカワとエターナルの社長や社員たちや、
グレイス・ガールズや クラッシュ・ビートのメンバーたち、
およそ 80名が、エレガントな ダイニングで 着席している。
「ただいまより、株式会社 モリカワさまと、
弊社 エターナルの、交流パーティー
を開催いたします。
司会の吉田知美と申します。
よろしく お願い致します」
さわやかな 明るい笑顔で、25歳になる
司会の女性が、開会の 挨拶を始めた。
くつろ
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