『ユウの家族と』
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タバコよりドライのが美味しい。
朝からずっと無口だったお父さんが口を開く。
寡黙な人やから緊張する。
怒ってるか普通か見極めるの難しい。
『着いたら、私達が職員の人達と話をするから、別室で待って貰う形になる。その間、何分か何時間か想像つかんけど。2人にとったら最後の時間になる。チャント話したいこと、話しとかないかんこと、後悔せん様にシッカリ話して、ね?』
『わかりました。迷惑かけてホントにすみません。ありがとうございます。』
『あなた自身が悪いワケじゃない。周りの大人に恵まれんかった。私達は最善の努力で支えたいと思ってる。安心して頑張って!いつか一緒に暮らせる日までの暫くのお別れって思えばいい。考え無しであなたを返すワケじゃない、ね?』
お父さんは凄く真面目で丁寧な気持ちで接してくれる。
お母さんも、お父さんの話を聞きながら頷いてる。
ほんっとに良い人達やなぁって改めて想った。
ユウがホンマに羨ましい。
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