マクロスF
0711話
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を調べて違和感でも持ったのか?
「あ、彼はアクセル少尉よ。ほら、バジュラ艦に突入した」
「……ああ、そうだったね。シェリル・ノームと共にTVに出演していたのは見させて貰ったよ。いや、君のおかげでフロンティア船団のシェリル・ノームに対する好感度も上がっているんだ。感謝してもしたりないよ。おっと、挨拶が遅れたね。私はレオン・三島。大統領の首席補佐官を務めさせて貰っている」
そう告げ、手を差し出してくるレオン。
さすがに少尉の身でスポンサーとも言える相手からからの握手を拒む訳にもいかずに、そっと手を握り返す。
「アクセル・アルマー少尉だ」
「……なるほど、聞いた通りの性格のようだね。私は言葉使い云々と細かい事は言わないが、人によっては不愉快に感じる者もいるから気を付けた方がいい」
今一瞬、こっちを侮蔑するような色が浮かんだな。立場にあった言葉使いが出来ていないといったところか。……この辺であっさりと仮面が剥がれるんだから、正直どうかと思うが。
「おや、三島君。こんな所でどうしたんだね? ……キャシー?」
「お父……大統領閣下」
お互いがお互いを内心で見定めようとしていると、突然そんな声が聞こえて来る。
レオンから手を離して声のした方へと視線を向けると、そこにいたのは初老の男だった。褐色の肌をして髪は白髪に近い色をしている男、ハワード・グラス。このフロンティア船団の大統領だ。
政治家としては凄腕や一流と言えるようなものではなく、どちらかと言えば改革派と保守派の間を取り持つ中道派として有名な人物だ。
まぁ、政治家一門の当主という事で、大統領を過不足無く勤め上げるだけの能力はあるのだろうが……それでも、緊急事態に近いこの状況では若干の力不足だと捉えられているらしい。
とは言っても、シャドウミラーの代表としてはいずれ交流を持つかもしれない相手が切れすぎるというのはあまり嬉しくはない。それを思うと嘆く必要は無いんだろうけどな。
ちなみに能力的にはいまいちであっても、その温和な人柄と過不足無く政治を行っている為に市民からの人気に関しては非常に高いらしい。噂では支持率70%前後を常にキープしてるとかなんとか。
平時であれば文句無く最高の大統領と言えたんだろうけどな。
「おや、君は……」
そんな中、俺に視線を止めて尋ねてくるハワード。まぁ、フロンティア船団のこれからに関する会議をするだろう時に俺のような見知らぬ存在がいれば疑問に思うのも当然か。
「私の護衛でしてな。アクセル・アルマー少尉です」
俺が何かを言う前に、ジェフリーがそう告げる。口の利き方を知らないと思ったのか? いやまぁ、キノコ相手のやり取りを見ていればそう思われても不思議はないんだが。
「そうか。さて、とにか
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