暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0711話
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なったら、新しい小隊を作る必要があるかもしれんな」

 これまで黙って俺達の話を聞いていたジェフリーが、ポツリと呟く。だが、俺としては新しい小隊というのはあまり歓迎したくない。腕利きだとは言っも所詮小隊員でしかない現状と比べると、小隊長になれば嫌でも目立つ羽目になるのは間違い無い。
 ……いや、シェリルと一緒にTVに出ている時点で目立つというのは避けられないか。軍の方に関してもバジュラ艦に突入したというので名前が知られてはいるだろうし。
 そうなると当然俺の経歴を調べる奴も出て来るんだろうが……その辺に関してはオズマ達を信頼するしかないだろうな。

「さて、着いたぞ。今日の会議に関してはバジュラ関係だとしか聞いていないが、具体的にどんな話なのかそっちは聞いてるか?」

 大統領府の地下駐車場へと車を止め、オズマが告げる。
 バジュラ関係か。確かに今のフロンティア船団で最重要なのはバジュラ関係で間違いは無いしな。にしても……

「アルトに対しての報告はどうなった?」
「あれか。……悪いが、信憑性が薄いと判断されたらしい」

 オズマの顔に苦々しい表情が浮かぶ。自分の妹もその場にいたんだから、やはり気になっていたのだろう。それが簡単に却下されて不満がある訳か。

「当然でしょう。バジュラが何故早乙女准尉を狙うのです? 一応貴方からの報告書を見て早乙女准尉を詳細に調べましたが、何の異常もありませんでした」
「だが、俺達の技術で見つけられない何かがある可能性もあると思うが?」

 俺の言葉を聞きながら車から降り、エレベーターのスイッチを押してからキャサリンは再び口を開く。

「確かにその可能性は否定出来ません。ですが、それは同時に早乙女准尉に対して異常があったとしてもどうしようも無いと判断せざるを得ないでしょう。……それに、これまで幾度かバジュラとの戦闘を繰り返してきましたが、貴方の報告書にあったように早乙女准尉に対して執着するような様子はありませんでしたが?」

 上の階に到着したエレベーターの扉が開き……

「やあ、キャシー。今日は急に呼び出して済まなかったね」

 まるで待ち構えていたかのようにキノコが姿を現した。
 いや、実際に俺達が来たのを見計らっていたのだろう。

「レ、レオン……ええ、バジュラに関する事だと言うし、問題は無いわ」
「そうか、そう言って貰えると助かる。ジェフリー艦長とオズマ少佐も無理を言って済まなかったね。……ん? おや、君は確か」

 チラリとその視線が俺へと向けられる。
 一見すると特にこれと言ったマイナスの要素は感じられない視線。だが、巧妙に隠されたその視線の奥には、間違い無く俺に対して不審そうな色が浮かんでいるのを感じられる。
 だが、不審? ……俺の経歴か何か
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