29章 清原美咲 と 新井幸平 の デート (3)
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
29章 清原美咲 と 新井幸平 の デート (3)
「そうなんだ。ぼくには、美咲さんのような、
ネガティブ(否定的 ・ 消極的)な気持ちって、
ほとんどないなあ。それが勇み足となって、
失敗したりするんだろうけど。ははは」
「あなたは、何事にも、ポジティブ(積極的)なんだし、
オプティミズム(楽天的)なんだから、
どんな失敗をしても、それを教訓にできるし、
きっと、なんでも乗り越えてゆけるわよ」
「美咲さんに、そういわれると、すごくうれしいです。
元気が出ます」
「そうなんだ。わたしって、そんな、存在感あるのかな?
幸平くんには、わたしなんかよりも、
元気にしてくれる女の子が、いっぱいいても、
おかしくないのにね!」
「ははは。そうかもしれないですけどね。
ぼくには、自分でもよくわかりませんけど、
美咲さんに対する特別な思いがあるんですよ。
そんなわけで、ほかのどんな女の子でも、
ぼくの心の中にいる、美咲さんの代役というか、
美咲さんの代わりを、務めることが
できないんですよ。
いまのところ、どんなに仲良くなっている
女の子でもね。あっはは」
「そうなんだ。幸くんも、はやく、そんな
叶わない恋なんかからは、
目が覚めることを、私は願っているわ。
このままじゃ、まるで、哀しい恋の、
歌の世界みたいじゃないの!」
「それもそうですよね。そういえば、
美咲さんが おつきあいしているって
いっていた、清原法律事務所の、
岩田圭吾さんにお会いしましたよ。
とても思いやりのある、やさしい、すてきな方でした。
今回のモリカワさんとのM&A(買収、合併)では、
モリカワの顧問弁護士の清原法律事務所にも、
ご協力いただいて、交渉を進めてきたのですが、
何度も、岩田圭吾さんには
お世話いただいたんです。
岩田さん、ぼくよりもちょっと背も高いんですね」
「そうね、幸平くんより、2センチくらい高かったかしら」
美咲は、店の自家製の、しっとりとした チーズケーキを
おいしそうに味わいながら、
そういって、微笑む。
「コーヒーも おいしいけど。チーズケーキの、
やわらかさとか、甘味って、絶品よね」
「うん、すげー、うまいよね。そうか、2センチかあ・・・。
あと、ぼくも2センチ、欲しかったな!
あと2センチあったら、美咲さんと、うまくいっていたかも!」
そのあと、ちょっと 会話に 間があいて、なぜか、
それが、とても おかしくなって、ふたりは声を出してわらった。
美咲と交際している、岩田圭吾は、
198
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ