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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第36話 開戦直前
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何を思ってこの格好で修業始めたんだ?

「はぁ、格好はとやかく言うつもりはないけれど、もう少し時間には余裕を持って来なさい。心配したのよ?」

「あはは、すみません。準備に手間取りまして。…………まさかアレの完成がこんなにギリギリになっちゃうとは(ボソッ」

「? 何?」

「いえ何も」

 何か火織がぼそっと言った気がしたんだけど……何だったんだ? 何故か背筋がゾゾッとしたんだが……。気のせいだよな?

「それでは皆さん揃いましたところで改めまして、準備はよろしいですね?」

 グレイフィアさんの言葉に皆で頷く。

「開始とともにこちらの魔法陣から皆様は戦闘用に用意されたフィールドへ転送されます。使い魔の皆様は主からの呼び出しがかかるまでここで待機をお願いします。転送先は異空間に作られた世界ですのでどれだけ壊されても構いません。思う存分、ご自由にどうぞ」

 ゲームのためにわざわざ異空間にフィールドまで作んのか。相変わらず悪魔の技術力はすごいな。昨日部長のプレゼンで過去のゲーム映像も少し見たけどフィールドは現実としか思えなかったぞ。ところで……異空間ってなんだ? フィールドから放り出されたら帰ってこれないとかそんなこと無いよな?

「なおこの試合はご両家のみならず四大魔王の方々も中継にてご覧になられておられます」

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 よ、四大魔王が見てる!? どういうことだ!? 部長のお兄さんが魔王らしいからその人くらいは見に来るかもとは思ってたけど、まさか魔王の方々全員が見に来るとは!

「お、お兄様だけではないの?」

「はい、ルシファー様のみならず、四大魔王全員がこのゲームに強い関心を示しています。また魔王眷属の方々も揃ってご覧になられています」

 ま、魔王の眷属まで見られてるって……部長一体どんだけ注目されてんだ。……いや、もしかして注目されてんのは焼き鳥の方か?

「それでは皆様、そろそろ時間でございます。眷属の方々は魔法陣の上に移動をお願いします」

 グレイフィアさんの指示に従って俺たちは魔法陣の上に移動した。相変わらず俺は自分の力でジャンプは出来ないんだけど、さすがに今回は大丈夫だよな? 俺だけここに置いてきぼりとか洒落にならん。

「龍巳、向こうに着いたらすぐに呼ぶからちょっと待っててね」

「レイナーレも呼ぶからな。準備しておいてくれ」

「ん、分かった。待ってる」

「ええ、使い魔召喚、失敗するんじゃないわよ」

「するか!」

 ったく、さっきまで震えてたくせに、皆の前ではいつも通り振る舞いやがって。……無理するんじゃねぇよ、ったく。

「それではこれより転移します。なお、一度フィールドに転移しましたらゲ
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